第61話

おかしなくてへんな子
30
2023/11/15 11:33 更新
裏切り者
………
裏切り者へびが薔薇の少女の腕をつかもうとする。
スズ
いい加減にして。
スズが裏切り者へびの腕を先に掴む。
エフェクト
どうしたんだよ…。お前は大人じゃないんだろ?
フライズ
だったら私達の仲間でしょ。
エフェクトとフライズがはだしの少年に語りかける。
裏切り者
そっちがいい加減にしろよ…
裏切り者へびが答える。
裏切り者
僕のことを「仲間」と言わないでくれ…。
裏切り者
僕は仲間じゃない…。
裏切り者
僕は「へび」でお前らは「CIM」
裏切り者へびがスズの手を振り払う。 
裏切り者
でも、だけど…。
裏切り者
お前だけは…大人から守りたいって思ったら駄目かな…?
はだしの少年が涙を流す。
薔薇の少女
………
薔薇の少女
私にはママがいるから…。
薔薇の少女がそっぽを向く。
裏切り者
大丈夫だ…今からママを捨てるから。
裏切り者へびが薔薇の少女に抱きつく。
薔薇の少女
…え?
裏切り者へびが薔薇の少女に抱きついた瞬間辺りに茶色の毛束が舞い散る。
裏切り者
……ママが大好きだったのはお前じゃない。
裏切り者
茶色の長い髪…エメラルドグリーンの瞳……
裏切り者
それだけだ。
薔薇の少女
ち、ちがう…。
薔薇の少女が茶色の毛束を見つめる。
薔薇の少女
私はママが好きで……ママは私が好きで…。
裏切り者
違う……。でも、僕は…
裏切り者たこが薔薇の少女の手を握る。
裏切り者
守れるから。
薔薇の少女
やめてよ…。私は……ママがいないとだめなの。
鐘の音がする。
???
……!!
???
いま、なまえよばれた?
不思議な子が不思議とあたりを見渡す。
火垂る
す、少し待って下さい…。そ、そんなことより。
火垂るは怯えている。
火垂る
あい…あ、貴方……その顔は?
???
そんなことじゃないもん!!
不思議な子が火垂るに顔を近づける。
???
はやく……いかないと。
大事な誰か
はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやくはやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、ら、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやくはやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、ら、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやくはやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、ら、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、はやく、
大事な誰かが名前を呼ぶ。
大事な誰か
ねー?ねー?はやくきて!!いなくなる!!はやく!!はやく!!
大事な誰か
きたない!!きたない!!はなせ!!はなせ!!
声だけが聞こえる。
???
い、いやだよ…!!みんなともだち!!
大事な誰か
へん!!へん!!おかし!!おかし!!はやく!!きて!!くらい!!
大事な誰か
きたない!!
???
やめて…。
不思議な子が火垂るに抱きつく。
火垂る
うわっ…!!
火垂るが何かに掴まれたように宙に浮く。
???
ほたるちゃ…!!
火垂る
や、やめ…。
火垂るの体が地面に叩きつけられる。
火垂る
ガッ…!!
???
ほ、ほたるちゃ…やだ。しっかりして…!!
???
あ゛っ………
不思議な子の体が反る。
???
…?
不思議な子は不思議そうに、再び体を起こす。
???
ほたるちゃん…?
火垂る
た、だいじょうぶ…。
火垂るが体を起こす。
火垂る
あれは……誰がやったの?姿が見えなかった…。
火垂るが痛そうに腰をさする。
???
あれは……
???
ほんものの大人だよ…。
不思議な子の顔はおかしくて、へん。

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