第50話

49話
234
2022/10/10 04:31
しえる視点




武道「もうやめましょう!!マイキー君!」

ドッ

容赦なくマイキーは武道を殴る

武道「場地君はこんなこと望んでねぇよ!」

マイキー「テメェが場地を語んじゃねぇよ」

武道「場地を語んな?」

武道「死んじまったんだぞ!場地くんは!」

ヨロヨロしながらも歩く武道

動き辛いのか学ランを脱いだとき何かが落ちた

武道「なんでわかんねぇんだよ!」

武道「場地くんが何のために死んだと思ってんだよ!」

武道「2人の…東卍の為だろ!?場地くんは一虎くんに殺されるんじゃなくて自決することを選んだんだ!」

武道「場地くんは一虎君に負い目を感じて欲しくかなったから!」

武道「マイキー君に一虎君を許して欲しかったから!」

武道「みんなが大好きだからその決断をしたんだって!なんで分かんねぇんだよ!」


しえる「……タケミっち……」

ふと、学ランから落ちたものが目に留まる

マイキー「タケミっちこのお守りどこで?」

武道「……集会のとき神社で拾ったんすよ…」

しえる「お守りって!」

三ツ谷「!それって」

マイキー「場地…ずっと持ってたのか?」



マイキー「あの日のお守りだ」


一虎「場地…」







場地「俺らの全てをお前に預ける」

場地「時代を創れマイキー」



2年前6月


三ツ谷「オレの子猫ちゃんインパルスは世界一だぞ?」

一虎「はいはいはいはい」

一虎「重力圏内で争うなよ 醜いぜ?」

一虎「オレのロケットケッチは宇宙一だコラ」

しえる「ケッチは宇宙一だぁーー!」

一虎の後ろに乗っていたしえるも便乗する

ワイワイ騒いでいると

パーチん「世界とか宇宙とかわかんねーけどさーくだらねーこと言ってないでさー」

パーチん「武蔵神社まで競争な?」

場地「待て!ずりぃぞパー」

ドラケン「テメェが正論いうな」

三ツ谷「上等だコラ」

一虎「ビリが罰ゲームな!!?」

しえる「なぜ競争とか始まるの……仲良く行こーぜー」

一虎「はぁ!?楽しくねぇーだろ!」

しえる「へいへい…やるなら1位取ってよー?」

一虎「当たり前だァ!」




場地「やっと着いた…」

マイキーを抱えてきた場地は最下位だった

一虎「はい最下位」

三ツ谷「おっそ」

場地「しょうがねぇだろ!こいつ爆睡してんだそ!?ずーっと」

しえる「言い訳じゃん見苦しいぞー」

マイキー「ん?着いた?」

ドラケン「みんなに話ってなんだよ?マイキー」



マイキー「黒龍って暴走族知ってる?」

一虎&しえる「!!」

マイキー「なんで相談しねーんだよ一虎しえ」

マイキー「場地に聞いたよ黒龍と2人でやりあってんだろ?」

三ツ谷「え?一虎としえが黒龍と!?」

パーチん「確かに一虎としえの地元って黒龍の縄張りか」

ドラケン「なるほどね。黒龍とやり合う気か?マイキー」

マイキー「そっ黒龍はデケェ族だ。やるからには大義名分が欲しい!」

場地「俺に案がある」

立ち上がると

場地「俺らでチームを創るんだ」

しえる「チーム?」

一虎「俺らで?」

場地「あぁ」

ドラケン「へーー!!面白そうじゃん!」

しえる「楽しそう!」

場地「それぞれ役割も決めてある」

「総長は天上天下唯我独尊男マイキー!!」

「副総長は頼れる兄貴肌ドラケン」

「NO.3は足技の達人しえ」

「みんなのまとめ役三ツ谷は親衛隊を任せる!」

「旗持ちは力自慢のパーちん!」

「俺とお前は特攻隊だ!」

一虎「でも、いいのかな…そんな簡単に」

マイキー「チーム名ももう決めたし」

場地「え!?決まったの!?」

マイキー「東京万次郎會だ!」

一同「だせぇ!!!」

ドラケン「名前はともかく賛成だ!」

マイキー「ん?」

三ツ谷「あぁ チームがあれば6人で喧嘩する意味があるし名前はともかく」

マイキー「ヒドイっ」

しえる「名前はあれだけどチームかぁ!いいね!」

マイキー「しえまで!」

パーちん「チームかぁドキドキすんな!名前はともかく」

マイキー「てめぇら」

場地「これで決まりだな!」

「俺らの全てをお前に預ける」

「時代を創れマイキー」

マイキー「……おう!」

「どんなチームにしたい?」

場地「一人一人がみんなの為に命を張れるそんなチームにしたい」

マイキー「うん!」

パーちん「記念にお守り買おーぜ!」







マイキー「それがその…結成記念のお守りだ


そうだった…一人一人がみんなの為に命を張れるチーム

場地は…それを守ってくれて…

マイキー「東卍を創ったのは俺じゃない」

「場地だ」

「”誰かが傷ついたらみんなで守る”」

「”一人一人がみんなを守るチームにしたい”」

「そうやってできたチームだったな」

武道「場地くんはずっと1人で戦ってたんすね…」

武道「その日の約束を守る為に」

マイキー「ごめんな…場地」






またも更新まで日が立ってしまって…申し訳ないです…

頑張ります

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