___記録部門
私は記録部門に向かい、インフォマを探した。理由は心当たりがあったからだ。
インフォマ「あれ、あなたちゃん珍しいね。自分から来るなんて」
彼は事務椅子に座りにこやかに私を出迎えた。いつもならため息程度で流すが、今日は違う。
私は彼の胸倉を掴み彼の頬を殴った。彼は殴られた事も気にせずヘラヘラと笑っている。
あなた『....お前、何飲ませた。』
インフォマ「....ふふふ、よく眠れた?僕で何回も試したから身体に害はないよ~。」
あの時、私は彼との会話の中で薬湯を飲んだのだ。気持ちが落ち着く、と言われ言われるがままに飲んだ。
その後リアクターの故障が伝えられ、傷を負い、医務室で眠ったのだ。そして見たのが意味の分からないさっきの夢。
あなた『何が入っていたのか、教えなさい。』
インフォマ「普通の睡眠薬とか独自調合したやつとかかな~。どうだった?」
あなた『......はあ。次やったらぶっ殺すわよ』
インフォマ「わお怖い。」
____情報部門
イェソド「あなた、下層で暴力沙汰を起こしたと聞きましたが。」
情報部門に戻ると記録でインフォマを殴った事が通達されていたのか、イェソドにそういわれた。
暴力沙汰は起こした事なかったんだけどな。....もしかしたら降格処分?
あなた『.....ああ...始末書ならいくらでも書くわよ。』
イェソド「いえ、職員インフォマが自分のせいだと言っていたようで。それで今回の事は不問だそうです。」
あなた『へえ.....そう。』
イェソド「不満がありますか?」
あなた『いいえ。それよりもこの前の蒼星の収容違反インシデントの報告会はいつだったかしら?』
イェソド「今日の午後ですね。予定表を見ておく事をおすすめします。」
そういうとイェソドはオフィスから出て行った。....そう言えば、このオフィスにはカレンダーがない。いや、オフィスだけでなくこの会社、恐らく管理人室にもカレンダーは一つもない。日にちのない予定表ばかりが張り出されている事に、私は今更気付いた。
あなた『.....さて、蒼星インシデンとの報告書は...と。』












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。