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第1話

9
2020/08/13 17:21
貴方は煙草が好きよね

私も好き貴方を思い出すから
きっと私達は似ているのよ

好みのセックスも服も食べ物もキスの仕方も同じ

だけれど貴方は私を求めていたはすなのに

今は無機質なキスだけが貴方と肌を合わせる機会になってしまったのね。

私を愛さない貴方を愛し続けている私がバカみたいじゃない可笑しくなっちゃうよ

なのに…

それでも貴方は私を愛していると嘘を吐き出す。

それでも二人が同じ気持ちになる場所は夜が深く沈み都心が重くのし掛かるような圧迫感を与える時間に私達はベランダに出る

貴方は胸ポケットから
私は右ポケットから

煙草を出す

二人で煙草に火をつけ煙で雲1つない空を濁す

あなたはどうなの?わからないわ

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