第10話

星に願いを
221
2025/05/06 04:50 更新
白上 フブキ
君達に話があってやって来たんだ
星街すいせい
ケモノビトの王…
ときのそら
やばい…
白上 フブキ
…どうかしましたか?
ときのそら
あ、いえ…なんでもありません…
ときのそら
それで、話ってなんですか…?
白上 フブキ
ああ…そのことなんですけどね
白上 フブキ
最近、ここら辺の村が度々
襲撃にあっているという噂が
耳に入りましてね
白上 フブキ
白上が直接、様子を見に来たんです
AZKi
白上 フブキ
いま、たくさんのケモノビトが
逃げて行ったの見ましたのでね
王様が
少しずつ少しずつ近づいてくる
ロボ子
……
白上 フブキ
なにか、ご存じではないかなぁと
思いまして、
誰か怪しい人でも見ませんでしたか?
星街すいせい
(やばい…これは、、、)













白上 フブキ
あぁ、もしかしてあなた達が
村を襲った張本人だったりして…ねぇ?
星街すいせい
(バレてる…!!)
白上 フブキ
図星ですか…
星街すいせい
(殺るしか……!)
ときのそら
すいちゃん!!
星街すいせい
わかってる!!
私は、慌てて
王に向かって斧を振ろうとした
その時だった









シャンシャン










どこからか鈴の音が聞こえ…
気づいたときには地面に倒れていた




星街すいせい
…あ…れぇ…
なぜか、体に力が入らなかった…


他の皆はすでに意識がなくなっていた
星街すいせい
なに…が…
白上 フブキ
狐は神の使い…豊作をもたらす代わりに
人に化けては精気を奪う…
白上 フブキ
神の逆鱗に触れるなよ…
神の使いを侮るな…
白上 フブキ
猫の爪は鋭く…犬の眼は恐ろしい
狼の牙は骨をも噛み砕く…
白上 フブキ
忘れるな…
神の使いは 空からお前を見ているぞ…


白上 フブキ
白上 フブキ
…ふぅ、やっぱり、これ疲れるな
???
ふぶき…終わった?
白上 フブキ
うん…終わったよ
???
その子達…どうするの?
白上 フブキ
とりあえず…隠れ家に連れていこうかな
???
わかった

聞こえてくる会話は、
意識と共に掠れていった
星街すいせい
……みん…な…





















                                           

さくらみこ
すいちゃん!!起きて!!
星街すいせい
……あれ…みこち?
目が覚めたところは、
私達の知らない場所だった
星街すいせい
皆…生きてる
白上 フブキ
やぁ、諸君、お目覚めかな
星街すいせい
…お前…!
ときのそら
すいちゃん、落ち着いて
この人、悪い人じゃないよ
星街すいせい
…でも、こいつ…!
ときのそら
大丈夫、未来で見てきたから
どうやら、
そらは能力を使ったていたようだった
星街すいせい
白上 フブキ
話の分かる人がいて よかったよ
さくらみこ
なんで、みこ達ここに…?
???
聞きたいことがあったので、
連れてこさせていただきました
ロボ子
うわぁ! 誰?
白上 フブキ
もう白上達しかいないんだから、
タメ口でいいよ"ミオ"
大神ミオ
わかった…、さっきはいきなりごめんね
うちは大神ミオ、フブキの直属衛兵だよ
AZKi
よ、よろしくお願いします
大神ミオ
うん、よろしくね
白上 フブキ
よし、じゃあ話を戻そっか





白上 フブキ
単刀直入に聞きます
白上 フブキ
なぜ、こんなことをしたんですか?
星街すいせい


私達はすべてを話した

それぞれに能力があること

それが原因で、家族を人質にとられ
命令に従わなければいけなくなったこと




こんな大切なことを誰かに
話すつもりではなかった

きっと私達は、
話すことで罪悪感を
紛らわしたかったんだと思う
白上 フブキ
…話してくれて、ありがとうございます
大神ミオ
このままだと、
戦争になるかもしれないね…
白上 フブキ
うーん
さくらみこ
白上 フブキ
わかった、じゃあさ








白上 フブキ
白上達に協力してくれませんか?
星街すいせい
え…
白上 フブキ
白上だって、戦争はごめんだし
それに、今の人の王は嫌いなんですよ
白上 フブキ
自分勝手だし
星街すいせい
それはそう
白上 フブキ
人の王と話すいい機会ですし
大神ミオ
そうだね
白上 フブキ
じゃあ、協力してくれますか
さくらみこ
さくらみこ
み、みこ達はなにを、したらいいの?
白上 フブキ
お願いしたいことは一つだけです
王は淡々と話し続けた
白上 フブキ
白上が指定した場所に
人の王を呼び出してください
白上 フブキ
後は、白上達がなんとかします
星街すいせい
白上 フブキ
まぁ、そういっても、
いきなりはわかりませんよね
白上 フブキ
まだ、信用もしてくれてないと
思いますし…
ケモノビトの王は、
ふところに手を入れ…







いきなり
ゲームのカセットを出した
白上 フブキ
ゲームしませんか?
星街すいせい
え…?
白上 フブキ
マ○カします?ス○ブラもありますよ
さくらみこ
…ふぇ?







???
ゲーム!?こぉねもやる!!!
???
ちょっ…まってよ、ころさーん!
ふぶきがゲームと言った瞬間に
二人のケモノビトが入ってきた
片方は犬、もう片方は猫のケモノビトだ
白上 フブキ
ちょうどいいところに…
二人ともゲームする?
???
するー!!!
星街すいせい
ふ、ふえた
白上 フブキ
あ、紹介しますね
この二人は…
戌神ころね
こぉねだよ!!よろしく!!!ゆびゆび~
ロボ子
ゆび…?
猫又おかゆ
猫又おかゆです  仲良くしてね~
白上 フブキ
この二人は白上の親友です
二人は味方なので安心してください
戌神ころね
早くゲームしようよ~
白上 フブキ
よし、じゃあやろっか









戌神ころね
あひゃひゃwみこみこ下手すぎだよw
さくらみこ
うるせぇー!!
ころねだって失敗してるじゃん!!
猫又おかゆ
うわぁ~、
すい、テト○ス上手だね~
ロボ子
また、負けたぁ~…
星街すいせい
ふっ…誰でもかかってこい!
AZKi
じゃあ次、私やりたい!!
ときのそら
私も~






そして、
その日は一日ゲームをして過ごした

ふぶさんの協力を得て、
土地を奪う任務に関しては
ごまかすことができた

それから毎日、隠れ家に来ては、
皆でゲームをしていた

皆、楽しくなって 緊張がほどけていった


そして、いつしか
お互いを信用する関係になった





計画立てはじめ、数日が経ち…














作戦決行の日の前夜…






さくらみこ
ねぇ、すいちゃん
星街すいせい
どうしたの…みこち?
さくらみこ
その…明日、頑張ってね
星街すいせい
…えっなに、心配してくれてんの?w
ぷにちにしてはめずらしいね
さくらみこ
てめぇっ!!!心配して損したわ!!…
さくらみこ
星街すいせい
?
さくらみこ
…そのさ、みこ、
ころね達と遊んでて思い出したんだ
さくらみこ
みこ達みたいに楽しく笑っていられる
場所をたくさんの人から
奪ってきたんだって
星街すいせい
さくらみこ
ずっと被害者ずらしてたけど、
それも明日で終わり…
さくらみこ
できる限りのことをして、
また皆が、楽しめる場所をつくろう
さくらみこ
せめて、
ちゃんと向き合おう…すいちゃん
星街すいせい
うん、そうだね…
ここから、みんなで進んでいこう
二人とも決意をかため
自分の役割を果たしに行く



そして、作戦決行の日…



星街すいせい
私の役割は、
私達の家に人の王を招くこと




その後、ふぶさんが指定した場所に
あずきちがわーぷさせてくれる…


後は、ふぶさん達に任せればいい…
星街すいせい
よし…行くか
私は王がいる玉座の間に向かった
星街すいせい
王様、話があって来ました
人の王
入れ
星街すいせい
失礼します




中に入った時、
空気は静まり返っていた
人の王
それで、なんのようだ?
星街すいせい
私達の家に来ていただきたいのです
人の王
…なぜだ?
星街すいせい
…私達の能力について、
話したいことがあるんです
人の王
星街すいせい
機密情報ですよね
ここじゃ話せないと思うので
来てもらいたいんですよ
星街すいせい
ニコッ
笑顔…笑顔…
王様は睨んじゃ駄目…
やばいめっちゃムカつくなこいつ…
ちがう…笑顔…めんどくせぇ
なんで私が…





本来ならば
そらちゃんが、この役割を受けるはずだった
なぜなら、交渉が得意なのは彼女だから

だけど、露骨に「すいちゃんが向いてるよ」と
私に行かせようとしていた
今思えば、あの時のそらちゃんは
なにか知っているようだった
人の王
 わかった 向かおう
星街すいせい
ありがとうございます
星街すいせい
では、行きま…
  








バ ンッ



その音が聞こえた後、右足に激痛が走った
星街すいせい
い゛っ…
人の王
バカが…そんな分かりやすい罠に
嵌まるわけがないだろ
星街すいせい
てめぇ…
人の王
最近、報告が遅いからな
何か企んでいるのは大体予想していた
星街すいせい
…チッ
人の王
まぁ、貴様が来るのは予想外だったがな
人の王
そうだな…お前だけなら助けてやるぞ
お前の力は便利だからな
人の王
どうする? ここで死ぬか?
それとも、我に従い仲間を裏切るか?
星街すいせい
…誰が、
お前なんかに従うと思ってんだッ
人の王
星街すいせい
何があっても…
仲間を裏切ったりしない!!
人の王
そうか、なら…








人の王
交渉決裂だな




バンッ



あの時
聞き取れたのはその音だけだった



そして、
その後に感じたのは身体中の痛みだった
星街すいせい
…なにがッ…
人の王
なんだ…、まだ生きているのか?
まったくゴキブリ並みの生命力だな
星街すいせい
ゴフッ……、ハァハァ…い゛っ……
王がすいせいの体を踏みつけながら、
汚いものを見るかのような目を向けながら話続ける
人の王
貴様の力は危険だからな、護衛に
マシンガンで撃ち抜いてもらった
人の王
まったく、こんなに穴だらけなのに
よく生きてるな…
星街すいせい
…くそがッ…ハァハァ…
人の王
お前らの力に頼らなくても
ケモノビトを殺す方法を思い付いたんだ









人の王
"核兵器"
人の王
これを、射てばケモノビトの国なんて
意図も簡単に破壊できる…
星街すいせい
……ぁ…
人の王
ん、なんだ…?くたばったか…?
星街すいせい
……ハァハァ…ころ…す
すでに、
出血多量で死んでも
おかしくないほどの時間が経っている

それでも、生きているのは能力の影響だろう

人の王
なんだ、まだ生きてるか…
人の王
そうだな…死にかけのお前に
もう一ついいことを教えてやろう











人の王
さっきのサブマシンガン部隊
お前らの家にも送っておいたぞ





血の気が引いた気がした







星街すいせい
…は?
人の王
今、我が指示を出せば
お前の仲間はあの世行きだ
星街すいせい
……ッ
人の王
仲間を助けたいか?
人の王
ならば、
我に従う奴隷となれ
人の王
そして、二度と裏切ったりするなよ
星街すいせい
…誰が…お前、なん…かに…
人の王
仲間が死んでもいいのか?
星街すいせい
………
人の王
いまなら、まだ許してやるぞ
星街すいせい
星街すいせい
…くそが
人の王
……ニヤッ
人の王
我のものになるな?
星街すいせい
………は…いッ
思い出しただけでも反吐がでる
人の王
…では、お前の力で
ケモノビトの王を殺せ
星街すいせい
………
自分で築いてきた絆や思い出を
己の手で壊すこと…
 












胸くそ悪い…









身体中が痛くて、今にも倒れそうだったけど、
体にムチを打って目的地まで向かった
さくらみこ
あれ、すいちゃん帰ってきたの?
王様は…
星街すいせい
……
さくらみこ
って、すごい傷…!大丈夫!?
星街すいせい
…あずきちは…どこ…?
さくらみこ
え,隣の部屋にいるけど
星街すいせい
……わかった
さくらみこ
待って!! 傷、治すから
星街すいせい
いい
さくらみこ
ちょっ…!
星街すいせい
…これぐらい大丈夫
さくらみこ
…何かあったの…?すいちゃん
星街すいせい
 なんもない
さくらみこ
それでも、…傷ぐらい治させてよ
星街すいせい
AZKi
すいちゃん、お帰り…って
AZKi
え!?どうしたの!?
星街すいせい
あずきち…
ふぶさん達の所に連れてって
AZKi
え…いいけど、大丈夫なの…?
星街すいせい
うん、いいから
AZKi
…わかった
AZKi
Guessワープ
星街すいせい
さくらみこ
すいちゃん…














大神ミオ
来ましたか…ってあれ
すいちゃん!?
星街すいせい
……
大神ミオ
どうしたの!?
血まみれだよ!?
星街すいせい
星街すいせい
…ごめん
大神ミオ
え…
次の瞬間、ミオしゃは倒れていた

体からは、真っ赤な血が流れている…


後から、自分がやったことだと気づいた

大神ミオ
…なん…で…?
星街すいせい
………っ
猫又おかゆ
すい…?
星街すいせい
…ぁ
猫又おかゆ
何して…
猫又おかゆ
まさか、すいがやったの…?
星街すいせい
…………
猫又おかゆ
星街すいせい
…ごめん…
猫又おかゆ
ぼく、誰かを怒るの苦手なんだ
猫又おかゆ
だけど、今は
怒りなんかじゃ収まらないよ
星街すいせい
…ぁ…
猫又おかゆ
ぼくの家族を…キヅツケタナ
猫又おかゆ
喰らう者モグモグヤミー
星街すいせい
猫又おかゆ
キエロ
星街すいせい
…っ
一人を手にかけたことに
動揺し体が動かなかった…

おわりかな…と目をつぶり

この先のみんなの安全を願った…が、
猫又おかゆ
星街すいせい
あれ…
猫又おかゆ
やっぱりだめか…
星街すいせい
…ぇ
猫又おかゆ
ぼくの力は敵をこの [喰らうもの] に
食べてもらうことができる…
猫又おかゆ
でも、やっぱり、
友達は食べれないや
星街すいせい
…!
星街すいせい
…ちがう…友達なんかじゃない…!
私はもう、おかゆちゃんの敵だよ…!
猫又おかゆ
それでも、ぼくがいやなんだ
猫又おかゆ
ねぇ すい、まだ間に合うよ
星街すいせい
…でも…
さくらみこ
でもじゃねぇよバカ街!!
星街すいせい
みこち…!?
さくらみこ
心配だからついてきた!
星街すいせい
……っ
さくらみこ
みこの力で、
ミオちゃんは治すよ
さくらみこ
だから、まだ間に合う
さくらみこ
何があったのか教えてよ、すいちゃん
そう言ってみこちは、
私に手をさしのべて来た
星街すいせい
…っ



もし、この時
みこちの手をとっていれば…
もし、あの時
私が裏切っていなければ…







……みんな生きていたかもしれないのに





戌神ころね
なにしてるの、みんな…?
星街すいせい
……!
戌神ころね
…ミオしゃ…?
ころねの目に
血まみれのミオちゃんが写っていた

戌神ころね
どういうこと…?
そして、
私が持っている血濡れた斧を見た






その瞬間、きっと ころねは敵になった
戌神ころね
殺した…ミオしゃを…殺した?
星街すいせい
………
戌神ころね
よくも…
さくらみこ
今治すから…!!落ち着いて…!!
戌神ころね
おかゆも殺すつもり…?
猫又おかゆ
違うよ…!この二人は敵じゃ…!
戌神ころね
やっぱり人間は信用できない…
戌神ころね
コロシテヤル…!
さくらみこ
……っ!!
猫又おかゆ
ころさん…!!待ってッ!!
戌神ころね
……死んで
さくらみこ
…やばっ
星街すいせい
…っ
さくらみこ
うわぁ!
私は能力のバフのおかげで、
常人の10倍は早く移動できる



みこちを掴んで、後ろを振り向かずに
全速力でその場を離れた
星街すいせい
…とりあえず
そらちゃん達の所に戻ろう…!
星街すいせい
そらちゃんなら、過去に戻って
どうにかできるかもしれない…
さくらみこ
そうだね…それしかない
急いで
そらちゃんがいる
自分達の家へ向かった












星街すいせい
(…はやく、…はやく!)
星街すいせい
(あと少し‥!!)
もう少しで着くそう思い、
急ぐと


自分たちの家がある場所が目に入る
星街すいせい
……は?
さくらみこ
なんで…!
家があるはずの場所は 

瓦礫の塊になっていた
星街すいせい
…みんな!!
急いで仲間の安否を、
確認した
ロボ子
さくらみこ
ロボち!!
AZKi
星街すいせい
あずきち…!!
倒れたいる彼女達の頬に軽く触れた





冷たい、脈も感じない
ロボ子
はい!これ
星街すいせい
ん?、なにこれ?
ロボ子
折り畳み式の斧だよ
いつも持ち運ぶの大変そうだったから
ロボ子
戦えるのは、すいちゃんだけ だけど
ボクらのことも、頼ってね
星街すいせい
…ありがと
星街すいせい
ロボち…
なんで…こんなことに…





AZKi
す~いちゃん!お疲れ様
星街すいせい
…ん、あずきちも
AZKi
私はほぼなにもやってないよ?
星街すいせい
…ワープ楽だし
AZKi
すいちゃん、
星街すいせい
なに?
AZKi
一人でなんでもしちゃ駄目だよ
星街すいせい
え…なんで?
AZKi
確かに、すいちゃん力はすごいし
なんでも叶えてくれる
AZKi
それで、すいちゃんは一人で進んで
一人でどうにかしようとしてくれる
AZKi
でも、もしすいちゃんが悩んだとき
道に迷った時、一人での時間が多いとね
AZKi
間違った道に進んだことにも
気づかないんだ
星街すいせい
AZKi
だから、悩んだ時や困ったときは、
誰かを頼ってね、私でもいいよ?
星街すいせい
…ありがとう、あずきち
星街すいせい
あずきち…
さくらみこ
…そらちゃんも探さなきゃ…!
星街すいせい
…うん
まだ、泣くわけにはいかない


そらちゃんが生きていれば、
過去にもどって二人を助けることが
できるかもしれない
















そんな、願いは一瞬として塵となった
さくらみこ
そらちゃん…!!そんなぁ…!!
星街すいせい
…!!
二人の視線の先には、







すでに息絶えている
そらが倒れていた
ときのそら
星街すいせい
そらちゃん…!!
ときのそら
ねぇ…すいちゃん
星街すいせい
ん、なに?、
ときのそら
すいちゃんは、
お願いされたら誰でも殺すの?
星街すいせい
え、どうしたの いきなり
ときのそら
答えて、すいちゃん
星街すいせい
…殺すよ
ときのそら
…やっぱり
星街すいせい
だけど、
それは仲間を助けるときだけ
星街すいせい
それ以外はしない
あいつと、約束したから
ときのそら
…うん、わかった
いきなり変なこと聞いてごめんね
星街すいせい
いや、別に
ときのそら
やっぱり、すいちゃんが
王様の所に行ってくれないかな
星街すいせい
えぇ、なんで?
ときのそら
お願い
星街すいせい
ちょっ、あぁもう ずるいよ!!
ときのそら
…ふふ、任せたよすいちゃん
ときのそら
私達の未来を
星街すいせい
くそっ!!
さくらみこ
これじゃもう、誰も助けられない…!!
星街すいせい
…うそだ、こんな…










だけど

仲間の死の悲しみに
ひたっている時間はなかった
???
いやはや、本当にバカだな
星街すいせい
…っ!!おまえ!!
人の王
まさか、こうもうまく行くとはな
さくらみこ
なに言って…!!
人の王
お前らが邪魔になったからな
殺すことにしたんだ
星街すいせい
話がちがうだろ…!!!
人の王
お前だけなら、生かす
星街すいせい
はぁ?ふざけんなぁ!!
人の王
お前の力があればなんでもできる
こんなこともな





人の王
さくらみこを殺せ
星街すいせい
なに言って…、…っ!
人の王
お前の力は願いを
叶えてくれるのだろう?
人の王
なら、こう言えば、お前の手で
あいつを殺すことだってできる
星街すいせい
…はぁ…ッ!
さくらみこ
すいちゃん…?
星街すいせい
…ッ逃げて…!!
半強制的に力が発動され、

みこち向けて斧を振りかぶった
さくらみこ
うわぁっ!!危なっ!!
星街すいせい
…っ
さくらみこ
すいちゃんは命令されたら
みこのことを、殺すの?
星街すいせい



















星街すいせい
殺すよ
さくらみこ
星街すいせい
そんなこと
命令したやつ全員を
さくらみこ
…!
覚悟は固めた


大切なもの守るためなら、

王族殺しにでもなってやる…!!
星街すいせい
死ねぇぇ…!!!くそやろう…!!!
人の王
…裏切り者め
次の瞬間
王様が指を鳴らした






そして、その音とほぼ同時に
私たちに弾丸の雨が降った



星街すいせい
ぐっぁ…い゛っ
さくらみこ
…う゛っ
星街すいせい
…み゛ごち…っ
急いでみこちに覆いかぶさったが


四方八方から打たれた弾丸は、

残酷にも、二人を貫いた





しばらくして、銃声が止んだ
人の王
二人とも死んだか…バカめ







王が立ち去った後、





銃弾が降り注いだ場所には

二人が倒れていた
星街すいせい
み゛…こち
さくらみこ
……すい…ちゃ…
息も絶え絶えな状態で
体を引きずりながら、

みこちの方へ進んで行く
星街すいせい
…はや…く、怪我治さなきゃ…
星街すいせい
能力…使っ…て
さくらみこ
…う…ん…そう、だ…にぇ
そう言ってみこちは、
私の頬に触れた



体の痛みが少しだが和らいだ気がした
星街すいせい
み…こち、私は…いい、から
自分の…けが、治して…
さくらみこ
う…ん…
返事はするものの、
一向に自分の怪我を治そうとしない

このままでは、出血が止まらず死んでしまう
星街すいせい
…みこち…?
さくらみこ
…隠して…たん…だけど、
みこ…自分の…けが…治せないんだ
星街すいせい
…えっ
さくらみこ
だからね…、最後に…
みこの…"お願い"を…聞いてくれない…?
星街すいせい
…最後って…そんな…!
…嫌だよ…独りにしないでよ…みこち…!!
さくらみこ
…すいちゃん…!、
"お願い"…
星街すいせい
…っ
さくらみこ
ころね達と…また仲良くなれるような…
楽しい…場所を…
さくらみこ
…みんなが…笑って…いられる
…場所を…作って…!!
星街すいせい
う゛…ん
さくらみこ
…大、好き…だよ…すい…ちゃ……
星街すいせい
…私も…だよ…ありがとうッ…












進まなければならない

動け



仲間の願いを叶えるために
星街すいせい
………

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