第6話

3・呪術師
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2024/04/15 12:00





説明を全て聞き終え、私は少し俯いた。
 
三条 鏡花
…。
 
呪術師…?呪い…?
三条家うちが…その家系……?
 
そんな話は聞いたことがない。
両親は他界してるから聞いたことないのも当然か。
 
五条 悟
三条家の相伝の術式は "創造" 。
五条 悟
さっき使ってたでしょ。
 
三条 鏡花
 
なるほど。
だから本当に氷が出たのか。
 
五条 悟
で、君、呪術師にならない?
 
少しだけ悩んだ。
だって、急に言われても困るから。
 
時間がほしい、と、返事をしようとした。
 
三条 鏡花
なります。
 
三条 鏡花
ッ…!?
 
気持ちとは裏腹に即答する口。
 
こうして私は呪術師になることになった。



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その後、家に帰りベッドにダイブした。
 
三条 鏡花
呪い、術式、呪術師……。
 
なんで呪術師になるなんて言ったんだろう。
 
…。
 
三条 鏡花
…まただ。
 
感じないはずの気持ち。
ないはずの記憶。
少しずつ、戻ろうとしてるような不思議な感覚。
 
私は、どうすればいいんだろう。
 
今世の私として呪術師になり戦うのか。
前世の私として鬼殺隊で戦うのか。
 
三条 鏡花
両方をとる、のかな。
 
だって、どちらの気持ちも私の気持ちだもの。
 
呪いを祓うことも、


鬼を倒すことも、


仲間を見つけることも、
全部、私の気持ちだし放っておけないことだから。





ねくすと
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