夕暮れの帰り道、虫の声が響く中、4人は並んで歩いていた。
しのぶは歩きながら袖の中で小さく欠伸をしている。
先頭切って歩いていた伊黒さんが後ろを向き、冨岡さんとしのぶさんに言う。
伊黒さんはさらにスピードをあげて寮に向かった。
その姿にしのぶさんは微笑む。
寮に戻ると、すでに甘露寺さんが大皿いっぱいに煮込みを用意して待っていた。
不意に聞こえた豪快な声。
振り返ると、湯気と共に宇髄さんが現れた。髪を乾かしながら、キラリと笑う。
しのぶさんが呆れ顔で言うと、風柱様がすかさず補足する。
場が爆笑に包まれる。
笑い声が絶えず響き、湯気と笑顔が混ざり合う食堂。
――柱たちの寮の夜は、今日もあたたかく、更けていった。






















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。