夕暮れの帰り道、虫の声が響く中、4人は並んで歩いていた。
しのぶは歩きながら袖の中で小さく欠伸をしている。
先頭切って歩いていた伊黒さんが後ろを向き、冨岡さんとしのぶさんに言う。
伊黒さんはさらにスピードをあげて寮に向かった。
その姿にしのぶさんは微笑む。
寮に戻ると、すでに甘露寺さんが大皿いっぱいに煮込みを用意して待っていた。
不意に聞こえた豪快な声。
振り返ると、湯気と共に宇髄さんが現れた。髪を乾かしながら、キラリと笑う。
しのぶさんが呆れ顔で言うと、風柱様がすかさず補足する。
場が爆笑に包まれる。
笑い声が絶えず響き、湯気と笑顔が混ざり合う食堂。
――柱たちの寮の夜は、今日もあたたかく、更けていった。






















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!