目の前でふらふらする淶を見て、自分は淶の肩を持つ。
まわりを見ると、ふよふよ浮くいわゆる…ひとだま、がいた。
俺は驚いて、腕をかばって若干退く。
ちゃんと自分の昼のゲームの時間を削らないよう、伯爵も配慮してくれていた。
ひとだまはたくさん集まると、ふわりと人型になり、椅子に座った。
へらりと笑い、ひとだまに手を振って自分は部屋を出た。
どこの氷が手っ取り早いだろう…?
なんで
なんで
なんで
なんで
なんで
あれは暗刺淶の急な発作だ。落ち着け。
何が俺と違う?
いつも通りだ。この通り、この通り……。
急な後ろからの声掛けに驚く。
この声は出会った当初から忘れられない声。
______浅緋カケス
カケスは、俺のぐるぐる巻かれた包帯の手の上に飴をおく















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。