第20話

第十八話
384
2023/12/29 02:38
爆豪
爆豪
、、、
切島たちがクラスの奴らに話すと言ってもうすぐ、2週間が経とうとしていた。









ほとんどのクラスメイトが病室へと足を運ぶなか、緑谷だけはこの病室に姿を現すことが無かった。









上鳴
たまたま都合が悪かっただけだって





上鳴
すぐ来るよ















爆豪
爆豪
そんな、気を使わなくていい















上鳴
、、、


























緑谷
あれ?かっちゃん?










緑谷
ん?












緑谷
どうしたの?












緑谷
ねぇ、黙ってたら何もわからないよ











緑谷
あ、もしかしてゲームでもやりたい??!














緑谷
わかった













緑谷
今取ってくるからね















緑谷
待ってて、
































 

緑谷
かっちゃん






 

  
 
 







 

































 












爆豪
爆豪
、、、ケホッ








爆豪
爆豪
ゴホッ、、



 




















切島
爆豪。



  
 




切島
大丈夫か?











爆豪
爆豪
おう、
 


















爆豪
爆豪
電気は?


 










切島
いま飲み物買いに行ってる



 








 
 

切島
爆豪も欲しいもんあるか?














爆豪
爆豪
、、、みず






 




切島
わかった









そう言い、切島は病室を出た。










切島が出る必要はなかった。










上鳴に連絡をすれば済む話だから。










でも切島は病室を出た。









爆豪が1人になりたそうだったから。










ベッドの脇に置いてある未開封のペットボトル。








それがある上で水が欲しいと言ってきたのはそういうことだろう。









切島はそれを読み取っていた。











それが爆豪にとって有難いことであるが、


































後に、最悪の結果を齎すことになる。























 
 



























切島
上鳴












上鳴
ん、あれ?









上鳴
勝己はどうしたの?









 
 
 
 


切島
1人になりたそうだったから、












上鳴
「1人になりたそう」?どういうこと?



 








切島はさっきの出来事を話した。















一言も変えずに、そのままの言い方で。












上鳴
その言い方、本当にしてたのか、、?


 









切島
まあ、、


 
 












上鳴
戻るぞ
 
 
 
 










  

 
切島
え?まだ買ってないけど、、









  

 



上鳴
早く!!




 
 


 
 
 
 
 
あの話し方は聞き覚えがあった。











少し前、その時も上鳴が飲み物を買おうとしていた。











爆豪にも欲しいものを聞き、病室を後にした。











その時だ。











あの話し方だったのは。











そしてその日、上鳴が自動販売機の前にいた時に、なんだか騒がしい声が聞こえた。











         「爆豪」










珍しいであろうこの名字。











突然その名が聞こえてきた。











この騒ぎの原因が勝己、?、、、











嫌な予感が全身を駆け巡り、居ても立っても居られなかった。










病室に着いた時にはそこに勝己の姿はなかった。











病室の前を通った看護師さんが










「そこの子なら今手術室にいるよ」









「結構危ない状況らしいね」










は、?










勝己が?



    なんで??   というか手術?

できるのか?

        白血病の手術はできなかったのに?










咄嗟のことで意味が理解できなかった。










さっきまで元気だったのに。










あれ、?元気、だったか??










後日談だが、あの時勝己はナースコールを押せていなかったらしい。









たまたま通りかかった他の患者さんが「様子がおかしい」と医師を呼んでくれていた。









自分自身、分かっていたんだろう。





何か、いつもと違うと。










だからこそ俺を病室から出した。










勝己の性格を踏まえると、そう考えるのが妥当だ。



















また、あの時と同じ轍を踏みたくない。
 

 








  
 






俺が助けるから





 


 





上鳴
待ってろ勝己

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