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第52話

51.私の恋は……の段
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2026/07/26 02:36 更新
滝夜叉丸side
私の同室である、綾部喜華…前世の名で言うと綾部喜八郎は、ある日突然ボーイッシュになった。
そう…これは約2週間前のこと…。
綾部喜華(喜八郎)
ただいま〜
平滝夜(滝夜叉丸)
はぁ…私は今日も美しい…
綾部喜華(喜八郎)
おやまぁまた自分に見惚れている
平滝夜(滝夜叉丸)
そりゃあ……ってえぇぇえぇえ?!?!
綾部喜華(喜八郎)
うるさ…
平滝夜(滝夜叉丸)
き、喜八郎…か、髪…!!
綾部喜華(喜八郎)
ああ、これ?
喜華は前世を彷彿とさせるようなくらい髪が長く一つに縛っていたのだが…その髪が…後ろ髪が…見事に無くなっていたのだ。
平滝夜(滝夜叉丸)
どうして髪が無くなっているのだ?!
綾部喜華(喜八郎)
そりゃあ切ったからに決まってるでしょ
平滝夜(滝夜叉丸)
それはそうだが…
綾部喜華(喜八郎)
ドラマの撮影で病気の子を演じるからそれの役作りだよ
平滝夜(滝夜叉丸)
な、なんだ……
私はてっきり失恋したからバッサリ行ったのだと思ってしまった。
綾部喜華(喜八郎)
あ、失恋とかじゃないから
私の心の中を読んでるのか?
綾部喜華(喜八郎)
でも…決意でもある
平滝夜(滝夜叉丸)
け、決意…?
綾部喜華(喜八郎)
立花先輩を本気で振り向かせようって決めたから
平滝夜(滝夜叉丸)
……!!
喜華は恋と本気で向き合っている。

前世も同性に生まれ、今世でも同性として生まれてきたが…それを関係なしに振り向かせようと…。

それに比べ私は…ただ同じ委員会ってだけで幸せを感じている。





…私も前へ進まなければ。






と思ったのが2週間。


しかし私は…何もできていないのだー!!
七松小陽(小平太)
よし!滝夜叉丸!もう一度行くぞ!!
平滝夜(滝夜叉丸)
は、はい…
ずっとこうして私の練習に付き合ってもらって。

そろそろ七松先輩は部活を引退されてしまうから。


……ん?
もしや…引退されてしまったら委員会以外で会う機会が無くなってしまうのでは?


……。

委員会だけだと2人のチャンスがほとんどない。


だったら近いうち……いや、今告白した方が早いのでは。
平滝夜(滝夜叉丸)
(返事を急いでもらわなくていい)
私の気持ちを伝えるだけでも……!!
いや、いきなりすぎる!!
平滝夜(滝夜叉丸)
……そういえば…七松先輩そろそろ中総体がありますね
七松小陽(小平太)
そうだな!
平滝夜(滝夜叉丸)
……その大会が終わったら……私…
「七松先輩に言いたいことがあります」
そう言おうとした時。
中在家長治(長次)
……小陽
七松小陽(小平太)
!!
七松先輩は声が聞こえるとすぐそちらをお向きになられた。
そして嬉しそうに…。
七松小陽(小平太)
長次!どうした!!
平滝夜(滝夜叉丸)
……!
中在家長治(長次)
…滝夜もいたか
平滝夜(滝夜叉丸)
は、はい!お疲れ様です!!
中在家長治(長次)
お疲れ、ほどほどにな
平滝夜(滝夜叉丸)
はい!
七松小陽(小平太)
どうした長次!!
中在家長治(長次)
大会について先生がずっと呼んでおられる
七松小陽(小平太)
おお!そうだったか!
七松小陽(小平太)
じゃあな!滝夜叉丸!!
平滝夜(滝夜叉丸)
は…はい!


七松小陽(小平太)
……あ、そういえばさっき何が言いかけてなかったか?
平滝夜(滝夜叉丸)
え…あ……大会が終わっても…私の練習に付き合ってくれますか…とだけ
七松小陽(小平太)
ああ!もちろんだ!
平滝夜(滝夜叉丸)
あと……私、応援していますから!!
七松小陽(小平太)
!!
七松小陽(小平太)
ありがとうな!!
そう言って七松先輩は中在家先輩と行かれてしまった。
私は、2つの意味を込めて先輩に「応援している」と告げた。


それは……。

中総体、どうにか勝ち抜くように応援してる。

あともう1つは……七松先輩の恋が実るように応援してる。


七松先輩は中在家先輩が来られた途端瞳が輝いているように見えた。
平滝夜(滝夜叉丸)
(あの顔を見たら…叶うわけがないだろう)






私の恋は…500年に渡る片想いはどうやら失恋に終わるようだ。


これも私の中の美しい歴史だと思えば…これも悪くないだろう。

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