及川さんに惚れさせる宣言をされた翌日。
及川さんはやっぱり私の教室へ来た。
あなたちゃーん!
と呼ばれると、大体検討がつくようになってしまった。
私が教室に戻ろうとすると必死に止める及川さん。
面白くてつい笑ってしまった。
そんないつものやり取りをしていたら、後ろから誰かに押されてしまった。
他の女の子には興味がなさそうな及川さん。
及川さんのくせに、珍しい。
いつもなら嫌です。とキッパリ断っていた。
けれど今日は__
なんか、断れない。
パッと顔が明るくなる及川さん。
ほんと、わかりやすい人。
こうやって自然に「好きだから」と言ってくる及川さん。
やっぱり気に入らない!!
交換するとすぐ通知音が鳴る。
よろしくねー💕
なんともまぁ及川さんらしい文。
スタンプだけ返しといた。
私の笑顔を見て立ち止まる及川さん。
え、?と驚いていると急に及川さんは自分の顔を手で覆ってしゃがみこんでいた。
しゃがみこんでる及川さんに話しかけようとしたが、及川さんは大きなため息を吐いていた。
急な可愛い、に戸惑って返事が返せなかった。
なんか、少し。
ほんの少しだけ、
顔があつくなった気がした。
もうこの人には何を言っても無駄だ。
黙って受け入れることにした。
そう言って笑うと及川さんはまた固まって、
数秒後に驚いた顔をしていた。
及川さんと話すのが少しだけ楽しく感じた。
好き__とはまだ違うけど。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。