バリケードが前に佇む
それは小柄な私たちじゃあ到底通り抜けられない高さのバリケードだった。
網状なので揺らしてみるが、びくともしない。普通ならこう言うやつは簡単に倒れるけど、魔法で固定されているので、即席の壁になっている。
エコナは私の手を引き、横に走る
梯子だ。上にはあちらに渡ることができる鉄製の網目状の橋があった。
下には沢山の歩く屍。
私たちは心許ない橋を渡っていたところ、途切れていることに気がついた
数m先には橋の続きがあった。
千切れた跡があった為、ここで絶えきれず落ちたと推測できた
助走をつけ覚悟を決めて飛ぶ
倒れ込みながらも、渡り切ることに成功した
エコナも飛び移ることに成功した
ギィ
その瞬間鉄の網目状の橋が傾く。
それに合わせるように私たちはバランスを大きく崩す
少し治った隙に走り出し、ゴールと思われる場所まで走った。すると、やはりハシゴを使って降りるタイプで、そんな余裕がない。
だから飛び降りることにした
訓練通りに回転しながら5点着地を決めると轟音を立てて崩れた。その衝撃で、数体の歩く屍が巻き込まれて動かなくなった
音で釣られて…よってきそう
目の前の歩く屍を切り裂き、現場から離れる
さっきから突っ走っていたため、疲労が来たのだ。
大回りになった。お母さんが言っていたなぁ…「急がば回れ」。本当にそうなったわね
夜を越えられる場所を見つけないと
そうやって探し回っていると、一つの階段に目をつけた
ここに入ったことによってあんな事を知ることになるなんて…そうは思わないだろう













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!