あなた side
もう、なんなんだろう。あなたって人は。
私の同僚はこんな感じで褒めてくれるし、言う時はちゃんと言ってくれる。まぁ、言い方はシンプルじゃないんだけど。
それにしても、なんか、最近特に疲れてる。
そして、なぜか周りからの視線が刺さる。
私、何かしたっけ?
ーーー
いつも通りのお昼休憩中、背後からこんな声が聞こえてきた。
え?確かあそこのホストクラブって私の店から近いよね?しかも、何件か隣の本当に激近のお店だった気がする。
こういう時、影が薄くて非常に助かっている。
にしても、バレたか。もしかして。しばらく出勤控えようかな。しかも、年末の出勤の時からそうだけど、悪口って言うのかな?嫉妬?が絶えなくて。別にそこまで気にしてるわけじゃないんだけど、なんか耳に入ってくるから聞き流せなくて。
まぁ、バレそうになりながらも来ましたけども。
なんか、嫌な予感がしてて、大体こういう時は当たる。
彼とは何も無いし、特に深い話をする仲でもないから、一言返事をしてから更衣室に向かった。
更衣室のロッカーを開けていつも通りメイクをしようと思ったんだけど。
あれ?メイク道具ない。
前回出勤してきた時はここにしまったから、無くなるはずないんだけど。
「ふふっ、28歳はメイクしてもおばさんよねぇ」
「そうそう、もう辞めてくれた方がいいのにね」
なるほどね。わかった。そういうことだったのか。
なら別に耐えるか。あっちが飽きて辞めてくれるのを待つだけ。別に手を出された訳じゃないから大丈夫か。
いつも必要最低限のメイクで家政婦やってたから、お言葉に甘えてメイク道具を貸してもらった。
けど、やっぱり悪口は収まるはずもなくて…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。