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第1話

 ↺飛ぶ理由 . knut
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2026/02/24 09:42 更新


   ↺ 死ネタ . 学パロ .
   ↺ 年齢捏造有り




 _______________________



 
 「 俺は止めれないわ 」










 僕は今日 ,学校の屋上から飛び降りる .


 「いやぁ ,儚かったなぁ…」

 部活も終わって生徒の影が見えなくなっていった頃
 遠くに見える家の数々を見つめる .

 「いつ見ても綺麗よな,この町って」

 曇り空に独り言が吐かれ ,流れていく .
 家へと帰るカラスを眺めて雰囲気に浸る .

 そんな無意味な行為を繰り返して ,やっと体が動く

 「 ~~~ 」

 何も考えずに思いついた歌を歌い続ける
 4曲 ,歌い終えた所で靴を脱いだ .



 自分よりもずっと高く設置されたフェンスに
 手を伸ばしたとき




 「それ ,やめろや」
 「えっ ,…」


 後ろを振り返ると ,金髪の男子生徒が見ていた .
 僕よりも身長が高くて冷たい瞳をしている

 「その行為に何の価値があんねん」
 「そんなことすんなら家帰れ」

 予想通り口からは辛辣な言葉が出てくる .

 「…好きな人達が僕の事を見てくれへんくなった」
 「やから ,飛びたくなったん」

 思ったままを伝える .

 「そんなくだらへん理由で死ぬなや」
 「…せやね」

 名も知らない ,顔を見たこともなかった彼に
 そう言われた僕はそのまま帰った .







 「今日も生憎の天気やなぁ」

 昨日と同じ道で来て ,同じフェンスの前に立った .
 わざわざ昨日と同じ時間に合わせて

 「…今日もおるんか」

 ぼーっと ,家を見つめていると
 昨日と同じ格好をした彼が立っていた .

 「そりゃあね,お前こそ来てるやん」
 「元々は俺の場所やからな」
 「へぇ ,まるで漫画の主人公やね」

 見た目的にも主人公ポジにいるタイプだろう
 顔は人並み以上に整ってて ,モデル側の人間だ .

 「そんな大層なもんちゃうわ」
 「お ,結構おもろい奴やなぁ」
 「…なんやねんお前」
 「ん?」
  
 近付いてくる彼の制服はしわくちゃだった .

 「死にたいんちゃうの」
 「うん ,死にたいで?」
 「何でや」

 真っ正直に聞くところから純粋であることが伺える .
 
 「皆僕の事を無視すんねん」
 「話し掛けても ,言葉は返ってこぉへん」

 昨日のように ,彼はまた口を開く .

 「周りに流されて死ぬんか」
 「つまらん人生やな」

 「…確かにね」

 その言葉に頷いてフェンスから離れた .











  一昨日から名も知らない男の自殺を止めている .

  俺が行こうと思っていた場所にくだらない理由で
  先に行こうとしていたから口が動いた .

  「 やめろや 」

  そんな言葉を自分にも言い聞かせるように
  前髪の長い青髪で ,体調の悪そうな男に言った .
 
  口を開けば
  「 僕のことを見てくれなくなった 」とか
  「 皆が無視してくる 」なんて
  
  きっと俺の方が苦しい ,と思う

  
  「あ ,また来たんやね」

  同じ時間に行くと ,彼奴はまた居た .

  「…ほんま ,毎日居るな」
  「お前やってそうやん」
  「はぁ……で ,今日は?」

  「僕 ,苦しいねん」
  「へぇ」

  目も合わせない男は震えた声でそう言った .
 
  「何で?」

  昨日と同じように言葉を返した .

  「居場所が無いから」
 
  相変わらず ,くだらない理由で死のうとしている .
 
  「…お前は ,帰ったらええやろ」
  「温かいご飯も ,好きな家族も居るんやから」

  

  俺とは ,違う .

  家で親が喧嘩ばかりして俺に興味なんかない
  偶に暴力を振るって ,脅かしてくる
  そんな奴等が居ない此奴は ,きっと

  俺より恵まれているのだろう .

  「…そうかもね」

  前と同じような返事が返ってきた .


  こないだなら ,そう言って帰っていった .
  けれど今日の此奴は動かない .


  「…まだ何かあんのか」
  「………」

  まだ会って3日 ,それでも異常な雰囲気を感じる .

 
  そして其奴は俺が聞きたくなかったことを言った





  「僕な ,家が怖いねん」
  「………」

 
  震えていた声が ,泣きたそうな声に変わっていた .


  「お母さんはいつも僕に言うんや」
  「あんな男の息子 ,さっさと消えればいいのに」
  「って , 」

  「お父さんはいつも僕を殴るん」
  「お酒が入ってるからリミッターが無いんやろうね」


  そうして夏に合わない長袖の制服を纏った
  左腕を擦って ,俺の方を振り返る .








  「………なぁ ,なんか言ってや」

  
  初めに見たときの ,あの生きたそうな瞳が
  俺に向けられている .
  
  

  きっと ,此奴一昨日俺の言葉で命を繋いだ .

  無意味な行動ばかりして ,時間を過ごして
  死のうとした時に来たのが俺だった .
   
  死にたくなかったんだと ,俺は分かっていた

  だからこそ俺は此奴を止めるために生きた .
  そうして自分が死ぬことも遅らせるために

  俺の言葉は ,彼奴と自分を生かす
  そんな言葉であったんだ .
 

  だからせめて ,此奴は俺より恵まれてて欲しかった



  同じ理由で飛びたいなんて知ったら
  止めれなくなってしまうから .





  「…俺は ,お前を止められへんわ」
 
  
  正直に伝えた ,珍しく震える手から視線を離して

 
  「…そっか ,そうよな」

  
  此奴も俺も ,お互いどんな気持ちで居るか
  気づかないふりをしていただけだった .


  「ねぇ」


  その生に縋っていたかった瞳から解放されたような
  そんな気がした .












  「僕と飛ばない?」











  名前も ,性格も ,どこのクラスかさえ知らない
  そんな男と僕は空を飛んだ .


  でも ,それでもいいと思ってしまった .

  
  空は雲1つ無い ,綺麗な夕日だった .

















 


  少し解説をさせていただきます !!

  utはknと会う日屋上から飛び降りようとしたんです .
  でも本当は死にたくはないから ,
  誰かが止めてくれるのを待っていた .
  そんな時 ,救世主のように現れたのがknです .
  kn自身 ,両親の喧嘩に嫌気がして家出中で
  死のうと考えていて自分の通う学校に来ていました .
  そんなときに先客でutがいて ,
  彼を見たことがあった彼はすぐに察しました .
  同じ行為をするだけなのに ,彼は何故か止めました .
  自分も同じように死にたくなかったからかもしれません
  だから彼の気持ちに気付きながらも止めた .
  でも人の気持ちはそうそう変わらないから
  3日経ってすぐに限界が来た ,そんな感じです .



  解説長すぎましたね 🙄
  文章にまとまりが無くてすんません ~ !!
  もし ,よしければ感想をコメントしてほしいです !!








  

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