これは、"颯の基準"で遡ること�滂シ滂シ�年前。
1回目の転生。
ー今日は当主候補としての儀式&高校2年生の始業式だ。
ガチャッ!
…今回の儀式の関係者が、颯と颯の父親「龍宮寺 柊弥」を急かす。
今回の儀式は関東魔術師家系御三家のうちの2家しか参加しておらず、だいぶ小規模である。
さらに、その2家は昔から交流が盛んで、今や親同士も子同士も幼馴染。
それなのに颯がこれほどにも緊張している理由は…
昴というのは、颯の幼馴染。
今回の儀式に参加している「西園寺家」の、同じく当主候補だ。
そして、柊弥にタメ口のこの関係者というのは…
西園寺燈真。
昴の父親で、現西園寺家当主だ。
そして柊弥の幼馴染である。
この2人は、いつも喧嘩するような犬猿の仲でもあるし、仲のいい幼馴染でもあるし、同じ当主としての仕事仲間でもある。
この曖昧な関係性のついては、本人たちが1番よくわかってない。
今回集まった名家2家、龍宮寺家、西園寺家。
この2家は、日本の最高地位に入る家系なのにも関わらず、未だにどちらも当主候補が当主の力を発揮していない。
その影響もあり、颯、昴の代は落ちこぼれと言われてきた。
今回の儀式で何らかの成果を出さなければ、最悪関東のトップ変動という、今までの歴史が覆る異例の自体が起こらないとも限らない。
つまり、先祖代々紡いできた、由緒ある家系の地位が、自分のせいで落ちぶれてしまうということだ。
これが颯が緊張している1番の理由である。
控室の長椅子に腰をかける。
頭を抱え、うずくまってしまう。
さらに額にはだんだんと汗が滲み、顔色も血を吸われたかのように青白くなっていく。
頭の中がぐちゃぐちゃになり、目に涙が滲む。
すると…














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。