昨日あった強盗事件の中に居た、青い髪の女の子がどうしても脳裏から離れなかった。
任務もほとんど手が着かなかった。アザミや正規品の子達に迷惑をかけてしまった。その罪悪感もまた、襲ってきた。
どうしたら良いのか何が正解なのか、確証が欲しかった。
俺は所詮欠陥品。詳しいことは教えて貰えない。勿論、あのカレコレ屋の詳細すらも。
カレコレ屋は何でも屋だと言うことだけ知っている。なら、カレコレ屋に依頼に行けばこの正体も教えてくれるのだろうか。
居ても立っても居られなくなった。俺はアザミの目を盗み、カレコレ屋に向かった。
大通りから少し離れた場所にあるアパート。その地下にカレコレ屋はある。
何も考えずに向かったら着いた。多分記憶は無くても体は覚えているのだろう。
「彼此屋」と言う看板が立っている。合っていると思う。
取り敢えず地下に下りる為に階段を下る。思っていたよりも地下にあった。
大きく呼吸をし、心を落ち着かせる。なぜか俺の心臓は大きく脈を打っている。これが俗に言う緊張ってやつなんだろう。
ドアノブに手を掛ける。そしてゆっくりと開く。
俺が一言そう言うと誰かがこっちに振り返る。その子はあの青い髪の女の子だった。
俺が何かしたのか分からないが、女の子は目から涙が溢れだしていた。
その子は涙声で俺に話しかけた。
本人の前で言うのはちょっと違う気もしたけど、思いきって言ってみることにした。
心のどっかで何か安心してたんだと思う。思わず笑みがこぼれた。
その笑顔は何処か苦しそうに歪んでいた。
…𝑡𝑜 𝑏𝑒 𝑐𝑜𝑛𝑡𝑖𝑛𝑢𝑒𝑑
その笑顔は何処か歪んでいた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。