苦笑いで私が楠野くんに言うと、
といわれ、私たちの間に変な空気が流れた。
先に言葉を発したのは私。
無言って耐えられないんだよね
彼は、テレビをつけた。
片っ端からチャンネルを変えていく。
名前を呼ばれるだけで、頬がかっと熱くなる。
楠野くんも目を見開いて私を見る。
またもや、無言。
ただ、テレビから笑い声が聞こえるだけ。
新喜劇だっけ?
テレビのなかからは笑い声が聞こえる。
私は、そういい楠野くんの隣に座る。
テレビを見るだけでここまで笑うとは思ってなかったかも。
いや、違うかな。
楠野くんが隣にいてるから、
いつもより笑えるのかも。
ピーピーピーピー
彼がたつと、ソファーが少し浮き、隣が急に寒くなった。
楠野くんが持ってきてくれたクッキーはほんとにうまく焼けてた。
ためしに食べてみても、
見た目以上に美味しかった。
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うつむく彼をみて察した。
言いにくいことなんだろうと。
それは、きっと、
私が悲しむことで。
私を突き放す言葉。
バレンタインまであと二週間・・・












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。