第9話

クッキー
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2018/01/30 14:33
ピーピーピー


レンジの音がなり、辺りはクッキーのいい香り。
楠野 悠人
取ってき、、、、くる。
七瀬 心遥
うん。ありがとう
楠野くんは慣れた手つきでクッキーを取り出しお皿に並べていく。
楠野 悠人
お待たせいたしました(笑)
七瀬 心遥
美味しそうっ!!
見るからに美味しそうな焼き色のクッキー。

私にはできそうもないな・・・
楠野 悠人
味は保証できますよ
七瀬 心遥
すごい自信やね(笑)
私は、クッキーをひとつ頬張る。

食べた途端、口に広がる甘味。

混ぜられているチョコチップ。

何もかもが美味しい。
楠野 悠人
美味しい?
下から私の顔を覗くように見てくる。

やばい、すごいキュンとした・・・
七瀬 心遥
・・・うん
七瀬 心遥
美味しいよ
1人恥ずかしくなって、悠人君の顔を直視出来ないでいると
楠野 悠人
合わなかったですか?
と、急に聞いてきた。
七瀬 心遥
なに・・・が?
訳が分からず聞き返す。
楠野 悠人
こっち向いてくれないし。俯いてるし。
不貞腐れた顔で私を見てくる彼。

なんか、、誤解されてる。
七瀬 心遥
あ、誤解だよ?美味しいよ。このクッキー。
楠野 悠人
ホントですか?
七瀬 心遥
うん!
楠野 悠人
なら良かった(笑)
その笑顔にまた心を掴まれる心遥でした。

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