スンミンside
昨日のリノヒョンは、一体何だったんだ…?
いつも僕を酷く扱うリノヒョンが、他のメンバーじゃなく僕にあの距離感で接してきて?
しかもなんかちょっと真面目な雰囲気だったし?
僕にとって、リノヒョンが甘い感じで接してくるのは違和感でしかないわけで、
ただいま処理しきれないタイプの悩みに頭がパンクしそうになっています。
ハナはニカっと笑って僕の頬をつんつんし始める。
近頃、マーガリンズの距離感がバグってるような…
気のせいか?
まさかハナにバレてしまうとは…
僕ってこんなに分かりやすい人間だったっけ?
ふと昨日の、あの至近距離で見たリノヒョンの顔が浮かんできて、
耳が熱くなるのを感じる。
ハナが去っていく後ろ姿を横目で見ながら、楽屋に用意されたお菓子を手に取った。
そういえば今日は、ハナにとって始めてのダンスチャレンジ撮影(ヨジャドルとの)らしい。
きっと、昨日のリノヒョンのことは、ちょっとした気の迷いというか、
偶然少し変な雰囲気になってしまっただけ。
思い悩むほど重大なことじゃない。
そう自分に言い聞かせ、胸に突っかかった違和感はお菓子と共に飲み込むことにした。
リノside
ダンチャレから帰ってきたハナの声が楽屋中に響き渡る。
何事かと目をやった時には既に、犬にべったりくっついていた。
寄りかかってみたり、抱きついてみたり、
スンミナがスキンシップを避けなくなったからか、はたまたハナがずっとあの調子で絡んでいるからか、
どうにもあの二人の距離が近く見えてならない。
ついに、ハナがスンミナを押し倒しながらポッポを迫る。
普段なら見て見ぬふりしてほっとくのに、
どうにもスンミナの困り顔が昨日練習室で見たあの表情に似ていて、
なんとなく胸に静電気のようにピリつく感覚が広がって、、
気づいた時には声をかけていた。
そう言いながらハナはスンミナと同様にして俺の腕にべったりくっついてくる。
でも…
なんとなく俺が何もいえず口籠ると、ハナは半ば呆れたようにため息をついた。
ハナが指差した先には、ぼーっと一人でソファーに取り残されたスンミナがいた。
俺からしたら寂しさのカケラもない、間抜け顔にしか見えないのだが。
「リノヒョン怖い顔してる〜」なんて言いながらハナがいつも通り茶化した感じで笑ってて、
でもなんか、さっきの言葉は本気だったような、冗談じゃなかったように聞こえたのは俺だけだったのか。
いや、こんなことを考えてしまってる時点で、
俺はスンミナに特別な感情を抱いているのかもしれない__________
To be continued.
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。