家に帰ると、トントンがお出迎えしてくれたのだが、
なんだか様子がおかしい。
足元がおぼつかないし、声にいつものハリがないのである。
すると、あとから入ってきたゾムとコネシマが解説した。
するとコネシマは、何かを思い出し、そして首を傾げてこう言った。
大方、グルッペンがまた何かやったんだろ、と三人で話しながら、
トントンを引きずって、いつも通り騒がしいリビングへ向かった。
するとやはりグルッペンを筆頭に、何人かのメンバーが暴れており、
そして何故か小鳥遊まで、このシェアハウスにいた。
彼女にはまだシェアハウスの許可証も渡していないはずだから、
多分帰ってきた、ということではないんだと思うが。
そう怒鳴り散らしても、全く耳に入らないらしく、うるさく騒ぎ続ける生徒会。
学校に苦情が来る、学校に苦情が来る。(激焦)
流石にやばいってお前。
おかえりじゃねーよ!と叱りつつ、トントンの死体を見せる。
まあそんなことはいいから、と詳しい事情を一番客観的に話せるトントンに聞く。
いや、トントンに聞いたのだが、何故か勝手にグルッペンが答えた。
…かなり脚色されてはいるが、
どうも歯切れが悪いな、なんだそのモゴモゴした口調は。
何か、夏休みは予定が詰まっているとかあるなら無理だろうし。
でも彼女にとって、初めてできた仲間みたいなものだからな。
手放したくない、一緒に行きたい、と思うのは必然だろう。
困ったように笑いながら、これでいい、とでもいうような投げやりな口調で言った。
彼女は何に後ろ髪を引かれているのか、
本人が話そうとしないならむやみに聞くのは危険…か。
じゃあやめておいたほうがいいのだろう。
彼女の重要な秘密など、知る必要も無いし、知りたいとも思わない。
どうでもいいのだ。
愛されているのは私だから。
振り子時計が八回鳴る。
ちら、とトントンの方を見ると、彼は笑ってこう言った。
危うく新人組と言ってしまうところだった。
ショッピがソファに寝転がったまま唸ると、チーノが突然立ち上がった。
そして、伸びをして、ポリポリと頭を掻きながら言った。
ちょっかいをかけてみる。
いい反応貰えるかな。
途端に耳まで真っ赤になったショッピは、顔を隠すように俯きながら、
そして必然的に上目遣いになって、私を見ながら吐き捨てるように呟いた。






![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!