第7話

4話
59
2024/04/07 12:26
数年前
中国の元繁華街。
陽緋
陽緋
バリッバキッ…モグ
かつては賑やかだったそこに響く、骨を外す音に吐き気を感じた。
レイ
レイ
陽緋
陽緋
…んぁ?あれ、来たんだ?w
口元に付いた血を拭ったキャニバルが、こちらを向いた。
レイ
レイ
…何してる?
陽緋
陽緋
ん、見たら分かるっしょ?
陽緋
陽緋
人間 ご は ん食べてんの♪
レイ
レイ
シュッ
陽緋
陽緋
おっと
イラッとした。
人間を、食べ物扱いだなんて。
レイ
レイ
ふざけるなッッッ
陽緋
陽緋
ん、今ごはん中だから邪魔しないで〜
レイ
レイ
うるさい!すぐにそこから離れろ!!
陽緋
陽緋
…はぁ
陽緋
陽緋
邪魔だっつってんだろ?
ドドドッ
レイ
レイ
ん"…!
空から降ってきた赤い氷柱をなんとか避けきる。
陽緋
陽緋
ほら、ルーカス、ニル
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
タッ
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
スタッ
レイ
レイ
陽緋
陽緋
二人ともー、こいつ殺しちゃって
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ん、了解陽緋
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
人使い荒いなwま、殺るけど!
レイ
レイ
ヒュッ
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
キィンッ(レイのナイフを弾いた)
レイ
レイ
あっ(ナイフが飛んでく)
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
あっはは、鈍臭w
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
バイバイ♪
ニルが笑いながら、俺を攻撃しようとする。
レイ
レイ
…っふ、ハハハ
レイ
レイ
鈍臭いのはおまえだろ?w
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
は?
ドスッ
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
ぐっ…!?
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ニル!!
さっきのナイフはわざとやった。
ナイフがニルの肩に刺さるように、向きと高さを調節しながらルーカスにナイフを弾かせたんだ。
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
…ッ、
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ルーカスはニルの傷を見た後、くるっとこちらを向いた。
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
…許さない
空気が、一気にルーカスに引き寄せられるような感覚がした。
ルーカスは俺から全く目を逸らさない。
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
…本当は
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
能力使って、一息に殺してやろうと思ってたんだけど
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
…お前、ニルのこと刺したよな
レイ
レイ
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ニルが受けた痛みや辛さを
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
全部、お前に10倍で返す
陽緋
陽緋
きゃールーカスちゃんかっこいい!
ルーカスは陽緋が人の肉を捌くのに使っていた刀を掴む。
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
じっくり痛ぶってから殺してやるよ
レイ
レイ
…w
ちょっとでも笑わないと、緊張と恐ろしさでおかしくなりそうだった。
レイ
レイ
出来るものなら
俺は腰に差してあるもう一つのナイフを取った。
レイ
レイ
ハッハッ
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
フー…フー…
かなり戦ってお互い疲れてきた。
陽緋
陽緋
えー、二人とももう終わりー?
陽緋
陽緋
つまんなーい
陽緋は残した人骨をプラプラ揺らす。
陽緋
陽緋
…というか、ルーカスもそのくらいだったんだね
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ッ俺はッまだッ…
陽緋
陽緋
そういうのいいから
陽緋
陽緋
もういいわ、俺殺る
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
…ッ
陽緋
陽緋
邪魔。退いて?
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
…はい
レイ
レイ
…チャッ
陽緋
陽緋
ああ、ナイフ構えなくていいよ〜
陽緋
陽緋
もう終わるから♡
レイ
レイ
は?
ドサッ
下の方で音がした。
それと同時に、右に体重をかけられなくなって、体勢を崩す。
レイ
レイ
あ、れ…?
見ると、膝より下の右足がなかった。
陽緋
陽緋
ね、凄いっしょ?人が反応するより速いスピードで攻撃できるの♪
陽緋
陽緋
いやー俺って天s
ボンッ
陽緋
陽緋
ルーカス・イニティウム
ルーカス・イニティウム
ニル・フィーニス
ニル・フィーニス
琥珀
琥珀
レイさん!!
目の前で何かが爆発した瞬間、俺は仲間に助けられた。

プリ小説オーディオドラマ