担任『 ちょっと一言多いけどな 』
小柳くんと喋っていたら
いつの間にかえげつない時間に。
全力ダッシュしたので前髪がぐちゃぐちゃ。
鏡をすぐさま取り出して整える。
担任『 … なんか星導の姉ってのが納得 』
担任『 星導が忘れ物して取りに帰った
って言いに来たぞ、佐伯と一緒に 』
担任『 それにしても遅くないか? 』
担任『 … そうか、なら良い 』
急に小柳くんの名前を出した瞬間、
驚きの表情と共に戸惑いの表情が垣間見えた。
その後色々説明を受けて、
苗字は星導でいけとのこと。
星導兄弟は人数が多く、全員固定ファンが
ついてるので入学当初から学校認定で
苗字を全員変えているらしい、納得。
担任『 転入生を紹介する 』
そりゃ皆目がまん丸であろう。
学園の王子の最年長、星導ショウと
同じ苗字の奴が急にクラスに来たら。
しかも2つクラスが離れているはずの
ショウさんはSHR終了のチャイムと
ほぼ同時にうちのクラスに入ってきた。
姉として 、少しだけ複雑な心境だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。