その後私達はシューティングゲームやらリズムゲームなどを満喫した
少しは勉強の息抜きにできたかな
私は歩きながら体を伸ばす
そう言った瞬間、倉田は立ち止まった
いつまでもここにいちゃいけないし
夏休み期間っていう約束もあるから
歩きながら私は明るく振る舞う
何で勉強なんかしなきゃいけないんだって思ってたけど
それを変えてくれたのは間違いなくきっと
私は笑顔で振り向きそう伝える
この言葉は嘘じゃない
いつからこんなに欲張りになったんだろう
自分でも気づかないうちに焦ってるのかな
スっと息を吸い呼吸を整え
声を震せながらそう言葉にする
最初の頃は名前を呼ばれるのですら嫌だったので自ら苗字呼びを強制した
だから今まで1度も呼ばれていない
今さら名前を呼ばれた所で何かが変わるわけではないけれど
最初で最後にするから
倉田の口元が開いたその瞬間、何故かスローモーションに見え周りの音は一切聞こえてこなかった
その2文字の言葉を耳にした時私はグッと涙を堪える
これで本当に終わりなんだ
私は急いで背を向け顔を隠した
心配そうに倉田はこちらに近づいて顔を覗き込む
バレないように涙を拭い、笑顔でこう口にする














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!