あなたside
本日一緒に任務(呪霊討伐ではないよ)を行うのは
1年ズと私、そして京都校教師の歌姫さん
今からメカ丸の中身の人間、与幸吉を
内通者容疑で捕獲しに行きます
何回も通ったコンクリートの階段をおり、
地下へと進む
悠二が、その部屋のドアを壊し、中に入ったものの
そこには誰もいなかった
そこで私は、なにかを感じ取った
何かは分からない。匂いか、あるいは残穢か、
でも絶対に、どこかで感じた
あまり遠くない気がする
なにか嫌な感じもする。
この感覚は、一体なんなんだ……?
___
10月31日
任務前、私は共有スペースのソファーで
悟に後ろから抱きしめられています
最近すごく甘えたさんの悟にぎゅっとしてから、
補助監督さんの待つ高専の外に向かった
そしてこの日、私は
この最後の会話に後悔することになる
この夜、最悪な事態が起きるなんて
この時の私は何も考えていなかった
私は帰ってきたら
“また”悟に会えるのだと思い込んでいた
呪術師に“未来”なんて保証されていないのに___
NEXT▶▶▶第3章_渋谷事変
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!