店員さんがこちらを見て満ち足りた笑顔で応えた。さっき、先客が帰り、店内には俺しか客はいなくて、幾分警戒もとけて、俺は思わず、聞いてしまった。
何故か店員さんが他人事のように言うので、気になってさらに会話を続けてしまった。
俺はつい被せるように聞いてしまった。買えるなら買いたい。我が家に常備したい。またいちごジャムトーストが食べたい。
店を出ると、雨が降っていた。それでも、俺は満ち足りた気持ちだったから、雨に多少濡れても全然気にならなかった。また、この店にこよう。知念を連れてこようか。それとも、ニノさんに話してよにので来るとか。あ、圭ちゃん誘ってみるか。なんだか自分の大切な誰かに食べさせたくなる、不思議ないちごジャムだ。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。