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第1話

1・失
17
2022/07/09 02:27 更新
耳鳴りがする。頭が痛い。視界が揺れてる。
温度も感じない。
私は、「壊れて」いた。

とある夏の日、私は一人で学校から帰っていた。
すれ違う人の私を見る目がおかしい。
ヒソヒソ話をしている人もいる。
正直気分が悪い。

横断歩道で待っていると、50歳くらいの女性が話しかけてきた。

「あなた、ノイズがかかってるわよ。」

意味がわからない。詳しくはないが、ノイズとはたまに画像とかにかかってるあの四角いやつだという事を私は知っていた。

「何があったのかは知らないけど、きみが悪いわ。」

そう言ってその人は去っていった。

理解ができない。人間にノイズがかかるって何?
そう考えているうちに家に着いた。

部屋の鏡を見る。

確かに、自分の体にノイズがかかっていた。それも服ごと。

私、小柳由依。何かが壊れ、何かを失いました。

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