Side.you
友達の家に行けば必ずいる、友達の弟くん。
英くんというらしい。
歳は多分、4つくらい離れている。
「ど、どうしよ…っ、英くんのこと叩いちゃった!」
『あの子なら大丈夫よ』
昔から、少し大人びていて、たくさんいい恋をしなねって、言ってみたりして、彼への意識を向けないようにしていた。
国見「…ちょっと出てくるね」
『ん』
「彼女か、な?」
『うん、そうだろうね。最近できたっぽいし』
"いい恋しなね"
なんて言いながら、いつか、英くんは私との口約束を、実現するんじゃないかって期待を抱いていた。
「…これを機に、彼氏作ってみようかな」
そう思って、付き合ってみたものの、触れられる度に、震えてしまい、呆れられ捨てられる。
それを繰り返している。
結局、何も出来ずに、時間が経つばかりで。
暫く英くんとは疎遠で、会えていたなかったけれど、気晴らしに見に来たバレーの試合に、英くんがいて、再会した。
番号を交換するだけで、こんなにドキドキして、また英くんと繋がりを持てたことに、嬉しくなるのは、英くんのことを好きだからだろう。
でも、まともに触れ合おうとすると、震えてしまう私なんかに、好かれてもきっと嬉しくないだろうなって。
良くない考えなのかもしれないけれど、そういう考えで頭が埋め尽くされてしまう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。