あ、と思った時には遅かった。
私の髪をゆるりと掬うその動作と、わずかに伏せ瞳、長い睫毛、モデルみたいに長い手足、整った顔立ち、金髪のおかっぱ、
関西弁にふとした時に見えるしたピアス、
いつもどこか儚げなところも。
明確にいつだったかは思い出せない。
ただ、その時気が付いた時にはもう沼に落ちてしまったあとで、もう戻ってこられないくらいには手遅れだった。
どうしいようもない感情の正体に気が付いた時同時に悲しくもなった。
だってあなたは私よりももっとずっと遠くに居て、隣に並ぼうと思っても遠い存在だと分かっていたから。
ねえでもね。それでも、私我慢できないの。
明確にいつからなんて言えないけれど、でも、気が付いた時には。
平子真子くん。
私あなたのこと好きだよ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。