第19話

無慈悲な一撃
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2025/06/15 04:57 更新
オリバー・ベネット
あっちは終わったみてえだな…
スカーキング
ちっ…!
シーモ
(ひ、ひえぇ〜!お話と違うじゃないですかぁ〜!王様の娘様だけど…アルファタイタンの権力は無いって言ってたのにぃ〜!)
ネオ・エヴォルヴ
ふぅ……
ネオはまだ新しい形態に慣れていないようだ、というのもこの形態【エヴォルヴ】はネオの中にあるすべてのレジェンダリーモンスターの力を専用の強化カプセルを使って解放した姿なのだ
故に体力の消耗は激しい
ネオ・エヴォルヴ
うぅ……
ネオ・エヴォルヴ
ちょっと…キツいかも…
ロシュ
……あれ…もしかして
愛莉
持久力…あんまり無いのかしら
肩で息をするネオを見てスカーキングは笑みを浮かべた
スカーキング
そういう事か
スカーキング
シーモ!
シーモ
…っ!
シーモ
(やるしか……ないっ!)
シーモが起き上がり片手をネオに向ける
ネオ・エヴォルヴ
……舐め…すぎ…!
ネオが地面を踏み込みシーモに近づく
文字通り目にも止まらぬ速さでだ
ネオ・エヴォルヴ
…えぇ?はっや
その速度には当の本人もびっくりだったようだ
ここまでの速度を計算していなかったネオはそのままシーモに突っ込んでシーモを吹き飛ばした
シーモ
ゔっ…!?
吹き飛ばされたシーモはビルに後頭部をぶつけ気絶する
オリバー・ベネット
運は無かったようだな
スカーキング
はぁ〜……ったくアイツラの情報網はアテにならねえか
ラクネ
ネオ姉さん…凄い…!
シーモを片付けた後、ネオはスカーキングを睨んだ
ネオ・エヴォルヴ
次は……お前だ
スカーキング
おぉ…怖え怖え
スカーキング
だが…舐めるなよ?一応俺はお前の親父とは同期だぜ?
ネオ・エヴォルヴ
所詮…上辺で語ることしかできない輩は…誰と同期だろうと弱いよ
スカーキングは苦笑を浮かべながらネオを睨みつけた
スカーキング
言ってくれるね嬢ちゃん
スカーキング
だが、今の息が上がってる状態で俺をまともに相手取れるのか?
スカーキングは両手を広げ、鞭を一度振り回す。その動きはまるで闘牛士が牛を煽るために使う赤いスカーフを振るあの動作を模倣したようなものだった。
スカーキング
お前にもプライドってもんがあるだろう?
2人の視線がぶつかりバチバチと火花が散るような感覚が広がる
その覇気は一瞬、周りの戦闘を止めるほどだった
そしてスカーキングとネオが互いに戦闘態勢をとる
一触即発の空気にラクネは生唾を飲み込んだ
そして…
ビュッ、という風切り音がなった途端
轟音が鳴り響きネオとスカーキングがぶつかった
ガチガチと音を鳴らしながらネオのコフィン・ブレードとスカーキングの怪獣の骨で出来た鞭が火花を散らしてぶつかり合っている
スカーキング
ふっ
スカーキングは短く笑ったかと思うと体を屈めて足払いをした
ネオは体勢を崩して転倒する、すかさずスカーキングが追撃を入れようとするがネオは熱線を放って応戦した
スカーキングは咄嗟に回避行動をとり顔面スレスレで避ける・・・がネオはスカーキングの右足を掴み、振り回して地面に叩きつける
スカーキングは苦痛に顔を歪めるが体勢を立て直し、鞭をネオの首に巻き付け引き寄せる
ネオ・エヴォルヴ
ぬっ…ぐぅぅっ!
ネオはスカーキングの鞭を掴んで引き剥がそうとするが完全に巻き付いた鞭はなかなか外れない
ネオ・エヴォルヴ
かはっ……
ネオ・エヴォルヴ
(息が……できないっ…早く振りほどかなきゃ!)
スカーキング
無駄だ、もがけばもがくほど深く食い込むぞ
スカーキングの言う通り、解こうとすればするほど複雑に、そして深く食い込んでいく
ネオ・エヴォルヴ
(気道が…)
スカーキング
慣れないものを使ったからだ
スカーキング
危ねえ危ねえ、お前がその形態に慣れる前に仕留められて助かったぜ!
スカーキングがぐいっと鞭を引き寄せネオの首を縛り上げる
ネオの身体からだんだんと力が抜けていく、最早抵抗する力は残っていない
ネオ・エヴォルヴ
くっ……そぉ……
スカーキング
このまま絞め殺してやる
ネオ・エヴォルヴ
うっ…あぁぁぁ…
ネオがもう駄目だ、諦めかけた瞬間だった
ラクネ
やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
ラクネがビルの合間をすり抜けて飛んできた
その顔には怒りと憎しみが浮かんでいる
ラクネ
はぁぁぁぁぁぁっ!
ラクネの手から蜘蛛の糸が無数に飛び出し、先読みできない挙動でスカーキングに向かって飛んでいく
スカーキング
当たるわけ…ないだろうが!
スカーキングが後ろへ一歩飛び退いた、しかし何かに足を掴まれて転んでしまう
スカーキング
なっ!?
スカーキング
・・・手だと?
スカーキング
まさか…!
スカーキングの影からアルセーヌが飛び出す、そして一瞬スカーキングを睨みつけた後に横へ飛ぶ
驚くまもなく、ラクネの糸がスカーキングの体に縛りつく
ラクネ
よし…姉さん!
ラクネはネオの首に絡まったスカーキングの鞭を丁寧に外す
ラクネ
よ…良かった…
ネオ・エヴォルヴ
バカ……危ないでしょ
ラクネ
私は!
ラクネ
…自分が死ぬことよりも…姉さんが死ぬ事のほうが死ぬほど怖いの
ラクネ
誰よりも何よりも…私は私の家族を守りたいから
ラクネ
………だから
ラクネ
ここは私とアルセーヌに任せて
そう言うとラクネは自分の目に溜まっていた涙を拭き取り、新たな決意と共にスカーキングをまっすぐに見つめた

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