第23話

蒼の使徒《其の五》
116
2023/09/03 16:59 更新
ーー倉庫街にてーー
国木田独歩
悪いな急に頼んで
運転手
電話で連続殺人事件の犯人が分かったとおっしゃっていましたが
運転手
これから犯人逮捕に向かわれるんですよね
国木田独歩
そうだ
運転手
ならば急ぎましょう
運転手
目的地はどちらです
国木田独歩
ここだ
運転手
は?
国木田独歩
誘拐現場はここで犯人はお前だ
国木田独歩
お前はタクシーに乗った被害者に睡眠ガスを嗅がせ気絶したところを誘拐したんだ
国木田独歩
自分は防毒マスクをかぶってな
中島敦
一体なんの目的で?
太宰治
目的なら想像はつく
太宰治
出荷だよ
中島敦
出荷?
「夢主」
だから売り飛ばすんだよ
「夢主」
裏社会には臓器密売の闇市場がある
太宰治
海外市場で売るから日本円ですごい値がつくわけじゃないけど単独犯ならひと財産だよね
「夢主」
まぁ、肝臓、内臓、眼球、心臓、足、手、
「夢主」
なーんて売ろうと思えばいくらでも売れるからね
中島敦
酷い…
運転手
いやいやお待ちください
運転手
このタクシーで誘拐されたのなら被害者の足取りを追う市警が気づかないはずないでしょ
国木田独歩
いいやこのタクシーには誰も注目していなかった
国木田独歩
何故なら被害者が姿を消し足取りが確認できなくなるのは次の日以降だからだ
国木田独歩
お前はこれぞという客が乗ったらガスで気絶させ
国木田独歩
アジトに監禁し、荷物と衣服を奪う
国木田独歩
廃病院の被害者が皆下着姿だったのは其のせいだ
国木田独歩
そしてお前は奪った衣服を着て被害者に変装し、宿泊予定だったホテルにチェックインして
わざと監視映像に映る
国木田独歩
被害者の身長と体格がほぼ全員同じなのはお前が変装可能な客を選んでいたからだ
国木田独歩
帽子や眼鏡の被害者が多いのも変装しやすいからだろう
国木田独歩
監視カメラにそれらしい映像が売っていれば当局は誤魔化せる
国木田独歩
映像に被害者の最後の姿が映っている時本当の被害者はすでに誘拐されていたんだ
「夢主」
佐々城さんの誘拐はもっと簡単だっただろうね
「夢主」
駅で倒れていた彼女は居合わせた善意の有志でタクシーに乗せられた
「夢主」
駅前なら救急車を呼ぶより早いからね
運転手
凡て状況証拠です
太宰治
ん…
太宰治
まぁね
太宰治
確かにおっしゃるとうり
太宰治
どうする〜国木田くん
国木田独歩
貴様本気でそんなこと…((
運転手
取り引きしましょう
国木田独歩
取引き?
運転手
条件を飲んでいただけたら僕は自首します
運転手
武装探偵社で僕を保護してください
運転手
期限は検察の取り調べを終え取引による承認保護が成立するまでの72時間
「夢主」
どういうこと?
運転手
僕はそそのかされただけなんです
運転手
新興の臓器密売組織とやらに''うまい話がある、絶対にバレないから''と
運転手
なのに!
国木田独歩
黒幕がいるのか
そいつらの居場所は?
運転手
わかりません
運転手
ただ取引きはいつも港湾中央ビルで
国木田独歩
あそこか
太宰治
それで?保護して欲しい理由は?
運転手
実は…誘拐した者の中にポートマフィアの関係者がいたらしいのです
太宰治
そりぁまずい
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
パリーン
国木田独歩
ポートマフィアの連中か…
運転手
た、助けて!
国木田独歩
おい!
運転手
死にたくない!
国木田独歩
待て!
ドドド
中島敦
国木田さん!連絡がつながりません
「夢主」
妨害電波だろうね
国木田独歩
運転手を失えば真相は闇の中だ
国木田独歩
太宰とあなたは運転手を追え
小僧は警察に救援を要請
国木田独歩
俺が奴らを引きつける
全員
了解
国木田独歩
行くぞ
国木田独歩
異能力「独歩吟客」''フラッシュバン''!
カキン
黒服
うお
バーン
国木田独歩
今だ!
タタタタ
カチャ
バンバン
黒服
うわっ
国木田独歩
ハッ…
ダン
謎の黒い物体が飛んできてタクシーが真っ二つに割れる
??
金属はもろい人心ももろい
??
貴様らはどうだ武装探偵社
国木田が燃えさかるタクシーの方を見ると黒いコートを着た少し痩せた青年が目に入った
国木田独歩
貴様、ポートマフィアの芥川
芥川龍之介
いかにも
芥川の異能が間髪入れずに飛んでくる
バンバン
国木田もそれに負けじと銃で対抗する
国木田独歩
うお
だが、抵抗するも芥川の方が上で壁に投げ飛ばされる
国木田独歩
くっ
バン
煙が立つ

煙が晴れ、お互いの姿が見えるようになる
芥川龍之介
当たらぬのなら空間を喰らうまでもない
国木田独歩
人を殺める趣味はないのでな
芥川龍之介
弱者の戯れ言か
ピキン
近くの水道管が国木田の打った銃によって破裂する
ビシャー
水が溢れる
芥川龍之介
くっ
芥川に溢れた水がかかる
間髪入れずに国木田が異能を発動する
国木田独歩
「独歩吟客」''スタンガン''
バチバチ
国木田独歩
縄につけ渦狗
スタンガンを芥川が立つ水溜りに投げる
ビリビリビリ
芥川龍之介
グァァァァァァァァァァァァァ
感電し、苦しむ芥川
芥川龍之介
うっ
なんとか抜け出すも、苦しそうな表情を見せる
国木田独歩
チッ
芥川龍之介
ふ、フフフッ
芥川龍之介
探偵社は幇間の集いにあらずか…
芥川龍之介
流石は太宰さんの隠れ蓑
ウーウウウー
パトカーのサイレンが鳴る
芥川龍之介
邪魔が入ったか
芥川龍之介
まぁいい、いずれまた刃を交えることもあろう
芥川龍之介
続きはいずれ
そう言い、芥川は忽然と姿を消す
国木田独歩
二度とくるな…
力ない国木田の声が荒れた倉庫街に響いた






















今回はちょっと(?)書き方を変えてみました
戦闘シーンはこっちのが書きやすいんでこの、なんちゃって小説みたくしてもいいですか?
いいですよね!(圧)
というわけで今回は長くなったし、ここまでです!
23話まで全部見てくれてるよって方本当ありがたいです…!
これからもご愛読よろしくお願いします!

プリ小説オーディオドラマ