【第四章前編:お母さんとの対決】
あなたが少し震える指先でスマホの画面をタップすると、そこにはメッセージの通知が1件だけ届いていた。
表示されているのは『お母さん』の文字。
あなたはゴクリと唾を飲み込み、
覚悟を決めてその画面を開いた。
『勝手に人の家に行くなんて何考えてるの!? 近所迷惑でしょ、今すぐ帰ってきなさい。男の人ももういないから』
文章の端々から伝わってくる、ヒステリックで、
だけどどこか自分を「厄介者」としてしか
扱っていないような冷たい空気。
男の人がいないから帰ってこいという、
あまりにも身勝手な理由に、
あなたの小さな肩がピクッと強張った。
隣で覗き込んできたリオラが、
その画面を見た瞬間、
顔を険しくして奥歯を噛み締めた。
リビングから近づいてきたリオラのお母さんが、
あなたのスマホをそっと覗き込む。
そして、優しくあなたの背中に手を添えた。
あなたはスマホをぎゅっと胸に抱きしめ、
深く息を吸い込んだ。
もし一人だったら、
このメッセージを見た瞬間に恐怖で泣き崩れて、
あの冷え切った家に
トコトコと戻っていたかもしれない。
だけど、今の自分には、
両隣に世界で一番心強い味方がいてくれる。
ゆあの瞳に、
かつて天才ブラスター使い「あなた」として
何度も逆境を覆してきた、あの強い光が宿った。
リオラが力強く頷き、三人は再び、
ゆあの家へと向かうために動き出した。
今度向かうのは、逃げるためじゃない。
ゆあ(あなた)の新しい「未来」を勝ち取るための戦いだ。
ア、エット..すみません!
以外と前編早くオワッタナーッテ
んじゃあお次もお楽しみに〜













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。