第39話

39 黒幕
359
2026/04/14 08:00 更新



  既に夜は明け、昼に差し掛かろうとしている
  らしい




  目が覚めると、周りには殺風景な部屋が広がって
  いた




  どうやら警察署の牢屋に閉じ込められている
  みたい




  鉄格子の先には、この街の警察署長がいる




ジャック 馬ウアー
 お、やっと起きたか 



  街に来る前に少し調べていたから、各組織の
  トップは把握済だ




ジャック 馬ウアー
 あんた、随分といいように暴れて 
 いたらしいじゃないか

ジャック 馬ウアー
 それ相応の罰は受けてもらう 
 からな



  彼がそう言うと、後ろで突然火花が散った




  ビリビリ、と音を立てて出てきたのは、この街の
  市長だった




山下 ひろし
 おー、起きてるじゃん 



  私以外の3人はまだ寝たきりで、一向に目覚める
  気配がない




 これから一体何を? 

山下 ひろし
 …まだ教えられないな 



  彼は私が何度問いかけても、教えてくれなかった




  暫くして、誰かの声が聞こえてきた




牢王 蓮
 いやー、_イツ__なるん____? 

成瀬 夕コ
 死_だろ 

刃弐 ランド
 __すぎw 



  姿を見なくても分かる




  私が前まで尊敬していた人達の声だ




牢王 蓮
 ちーっす 

刃弐 ランド
 ども〜 

成瀬 夕コ
 はいこんちわー 



  牢王先輩に刃弐先輩




  …そして、元署長




  レダー先輩、芹沢先輩、音鳴先輩、そしてあの
  ロボットケインの姿は見えない




ジャック 馬ウアー
 えー、今から事情聴取を行う 

ジャック 馬ウアー
 本来なら別々にしたいところだが 
 …まぁいっか

牢王 蓮
 面倒くさがってますやん。 



  山下は後ろにある椅子に座り、聞く体勢を整えた




  …どうやら、嘘をついたら私達の命は無いと
  思った方がいいらしい




  馬ウアーは、銃を手に持っている




ジャック 馬ウアー
 えー、まず。あんた等は何者だ? 



  彼はそう言い、私を見た




 先輩達を追ってきた、ただの 
 後輩ですよ

ジャック 馬ウアー
 先輩っていうのは? 



  私は、彼から先輩達へと視線を移した




  刃弐先輩と目が合い、少し気まずくなって
  床に視線を落とした




成瀬 夕コ
 …アタシ達、隣街で警察 
 やってたんスよ

成瀬 夕コ
 で、コイツ等はアタシ達の部下 



ジャック 馬ウアー
 な…るほどな? 



  彼はそう言って、何かにメモを取り始めた




  後ろでは、山下が誰かに電話を掛けている




ジャック 馬ウアー
 隣町の警察…… よし…えー、次に。 

ジャック 馬ウアー
 あんた達が持ってた武器について 



  すると、床に置いてあった武器を手に持ち、私に
  見せた




ジャック 馬ウアー
 この武器達は何だ?ロスサントスの 
 物ではないみたいだが…



  あまり口を開きたくなかったが、逆らうと
  面倒くさいことになると思い




  私は仕方なく答えた




 隣町、ロスヨントスのとある武器 
 商人が作った物です

刃弐 ランド
 武器商人? 

牢王 蓮
 俺達が警察のときはそんな組織 
 なかったような…?

 貴方達が街を出てから発足した 
 組織ですからね



  正直言って、私もあの武器商人について詳しく
  分かってはいない




  「1000万円払えば、ここにある好きな武器
   幾らでも持って行っていい」




  と言われ、その言葉通りに武器を買っただけだ




 私もその組織についてはよく 
 知りません

ジャック 馬ウアー
 …分かった、ありがとう 



  私はその後も、彼からの質問に答え続けた




  途中先輩達の視線が痛いこともあったが、
  なんとかその場を凌ぐことができた




ジャック 馬ウアー
 …では、最後に。 





ジャック 馬ウアー
 プレイヤー殺人未遂の容疑で、 
 あんたを隣町へ返す

 …… 



  丁度電話が切れたのか、山下が馬ウアーの証言を
  訂正した




山下 ひろし
 いわば、国外追放ってとこだな 



  まぁ、こうなってしまうことも視野に入れていた




  …だって、私なんかが先輩達にかなう訳がないから




  まだ眠っている3人には申し訳ないけど、私は
  黙って頷いた




  このメンツならいける。と少しでも思って
  しまった自分がいる




  隣町に帰ったら、彼等の罪も全て私が受ける
  ことにしよう




  …署長に頼まれたのは、私だけだから




山下 ひろし
 今隣町の市長に電話したんだが、 
 数日後に迎えを用意するらしい

山下 ひろし
 あんた等はそれに乗って、隣町へ 
 帰る。分かったか?



 …分かり、ました 

成瀬 夕コ
 …? 



  俯きながらそう言うと、横から先輩に小声で
  話しかけられた




成瀬 夕コ
 …お前、なんかあったろ 

 …! 



  何で、バレてっ……




  隠し通していたはずなのに…




  すると、牢王先輩が馬ウアーに向けて話した




牢王 蓮
 俺等だけで話してもいいっすか? 



  山下と馬ウアーは快く認め、部屋から出て行った




  この部屋に残ったのが私達だけだと確認した後、
  夕コ先輩が私の前にしゃがみ込んだ




成瀬 夕コ
 なにがあったの? 



  夕コ先輩は、当時体験だった私に優しく接して
  くれた時のように話した




  目からはポロポロと涙が溢れてくる




刃弐 ランド
 …言える? 

牢王 蓮
 ゆっくりでいいから。 



  2人も夕コ先輩と同様に、その場に座った




  先程とは違い、頭の高さが同じなので目が
  合いやすい




 っ私、 



  すると、私の言葉を遮るように電話が掛かって
  きた




 ひっ…… 



  スマホの画面を見て、腰を抜かしてしまった









  …ロスヨントスの、現署長からだ




成瀬 夕コ
 署長? 

牢王 蓮
 そんなシゴデキまだ居たっけ? 



  震える手でなんとか電話に出て、スピーカーに
  した




  スマホを地面に置き、先輩達にも聞こえやすい
  ようにする




  …私、これからどうなってしまうんだろう



















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