第13話

9話
224
2024/04/22 14:16
💜📢side
「あの場所」?
俺が知っている場所か?
いや...知らない場所かもな
どのみち行ってみないと分からない
なら...
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💜📢
すっちー"その場所"に連れて行ってくれないか?
🍵💚
🍵💚
でも...ちょっと遠出になるかもよ?
それでも俺は知りたい
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💜📢
分かった
💜📢
💜📢
遠出でもいい
💜📢
💜📢
すっちーが行きたいなら行こう
🍵💚
🍵💚
...
「すっちー」のことを
💚🍵side
"あの場所"
俺にとっては懐かしい場所
それは...





































🍵💚
🍵💚
うん...風が心地いいなぁ〜...
「海」




















両親と「最後」に行った場所
俺にとってはかけがえのない
家族の意思が此処にはある




















俺の両親は水難事故で亡くなった











当時6歳で幼かった俺を遺して逝ってしまった
俺は最後に見た家族の笑顔は
とても輝いていて眩しかった






ここは朝日が良く見え
その光が反射して海が橙色に輝いている
夜は月が反射し、水面に写って神秘的な景色を見ることができる絶景スポット

















ってネットに当時は書いてあった



だけどいつの間にか人が来ることがなくなった



「幽霊の声が聞こえる」だとか「寒気がする」
などのレビューが殺到したのも原因の一つだろう




だけど...「人が亡くなった海」と噂が流れたのが一番の原因かもしれない












もしあの時
俺も海の方に近寄っていたら...








家族と一緒に逝けたのだろうか




















こんな辛い人生を過ごすことはなかったのだろうか














そう俺は考えてしまう










生きててもろくなことはなかったから















「楽しい」って感じなくなったから









俺は思ってたより過去に縋りついて
まだ呪っている







俺を遺した「家族」を




















俺が死ぬまでこの「憎しみ」は消えることはないだろう
一瞬のことで全てが崩れたから
俺の人生は壊されたから






















でもいつからだろう...
「人の温もりが恋しい」と感じたのは
「本心」で笑えたのは...








そんなこと「馬鹿らしい...」って思ってたはずなのに...
はずなのに...







俺も変わったんだな...


「らんらん」のように








「愛を求めすぎて狂ったんだな」




















ねぇ...伊餾真ちゃんは...さ?
俺と一緒に死んでくれるかな...?
死ぬ時には「人を温もりを感じながら」死にたい
「人の温もり」...か...
俺には「感じられない感情」だな...



















でも...案外感じてるのかもしれない
「今」伊餾真ちゃんといて「楽しい」って思えてるから


💜📢side
すっちー...
ずっとぼーっとしてるな











ボロボロ
💜📢
💜📢
懐かしいな...グスッ
此処は俺にとっても「大切な場所」
何故なら
「捺」と出会った場所だからだ
俺の親友で俺を止めてくれた奴



















此処は「捺」と出会った場所だけではない

俺が「死のう」とした場所でもある



俺は当時虐待を受けていた
親に外に出されることなんて俺にとっては普通で
ご飯の中に画鋲が入ってたり
タバコで身体に焼印を付けられたり
そんなことが当たり前となった家で過ごしてた



















そんな日々を過ごしていたら
ある日「両親」が亡くなった



















母親が父親を殺した後、自殺をしたらしい
動機は不明で凶器は包丁だった












俺は家族ということで葬式に参加した
けど俺は泣かなかった
むしろ嬉しかった
あの「クソ親」が亡くなったことが
俺にとっては「自由」を手に入れたと思った瞬間だったから


















でも...俺は親戚に嫌われて
たらい回しみたいに俺は親戚の家を転々とした










両親が亡くなって一年後
「俺を引き取りたい」と言った里親がいた








それが紫帆家
そこは有名な資産家の家で
人柄がいいと評判の家系だった








だが...子供がおらず
跡継ぎがいなかった為、俺が引き取られたという












そこでの暮らしは「楽しかった」
愛をくれる両親と優しくしてくれるメイドがいつも俺の事を見てくれてる
それが俺にとっては嬉しかった
初めて「一人の人間」として認められた気がしたから
でも神様は俺が幸せになることを
許してくれなかった
















両親が暗殺されたのだ
メイドが両親のご飯に毒を盛り、
俺は目の前で苦しんでいる両親をじっと見つめることしか出来なかった
動機は「俺を売ったらいい値段になる」と思ったからだそう







そう...俺は「金」として見られていたのだ
俺が紫帆家にこなければこんなことは起こらなかったのに










結局紫帆家は桃之家に買い取られ、俺は跡継ぎにはならなかった
















俺は見捨てられて、そこからは一人暮らし
バイトを何個も掛け持ちしてなんとか食いつないできた
そしてなんとか大学に行き、無事に卒業した

















「捺」と出会ったのは...
紫帆家に迎えられた時だった
あいつは優しくて、俺の話を聞いてくれて
俺が「生きててもいい」と認めてくれた奴
同年代の子に話しかけられたのも、
俺を認めてくれたのも
「捺」が初めてだった













俺は「捺」と仲良くなり、家に行くことになった
その時に「すっちー」の事を知った
「すっちー」は、
しっかり者で優しい俺の世界一の弟って
「捺」は言ってた
「捺」は「すっちー」のことが誇らしそうに笑顔で俺に喋ってくる
俺はそんな「捺」が羨ましかった
「弟」って言える家族がいて
「愛する」人がいて





薄々気づいてたのかもな...
俺は「捺」が好きだって
嫌われるのが怖くて言えなかったけど
今だに後悔してる
もう「会うこと」なんてないと思うから













当時の俺は浅はかだったから
「すっちー」を虐めることにした




俺が直接虐めるのではなく
別の奴に虐めてもらって
俺は「捺」を独り占めする気だった






独り占めするはずだったのに...
あいつは「すっちー」の味方をした

「すっちー」だけ助けて
俺の事を除け者にした





俺は「捺」を許さない



「すっちー」の味方をした事を
「俺だけ」を見てくれなかったことを...






次にもし出会えたらお前の前で
愛する弟すっちー」を殺してやるよ
お前の絶望した顔を見て
俺だけを愛してくれるように洗脳する

そう俺は心に誓った






なぁ...「捺」?
お前は引っ越してから連絡すらねぇよな
俺はいつでも待ってるからな...?
俺の愛する捺♡?
作者
作者
今日はここまで!
作者
作者
結構長いです!
作者
作者
これは内容把握してないと読めないやつなので前のやつを読んでから見てください!
(もう...遅いか...)
作者
作者
てことでおつみおっ!でした!
追試!
作者
作者
すちくんのお母さんが出てくるシーンがあると思うんですけど
作者
作者
そのお母さんは里親です!
作者
作者
把握お願いします!
作者
作者
ではおつみおっ!

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