第5話

類と劇とニーゴ
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2023/09/09 00:55 更新
天馬司
天馬司
.......え?
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
ニーゴに入らないかって聞いてるの
天馬司
天馬司
えーと…そもそもニーゴってなんだ?
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
.......『25時、ナイトコードで』。曲を作ってる正体不明の音楽サークル.....って周りからは言われてる
天馬司
天馬司
な、なるほど?まあ…それなら、入ってもいいぞ
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
.....
天馬司
天馬司
どうかしたか?
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
いや、ずいぶんあっさり決めるんだなって
天馬司
天馬司
まあ別に、断る理由もないしな
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
…ショー。やってるんじゃないの?
天馬司
天馬司
.....。最近、ショーがあまり楽しくないんだ。でも、いきなり辞めたらみんなに迷惑かけてしまうだろ?
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
やってても楽しくないことなんて、さっさと辞めたらいいのに
天馬司
天馬司
まふゆこそ、その音楽サークルは辞めないんだな
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
.....別に。楽しくないわけじゃないから
天馬司
天馬司
.....そうか
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
じゃあ.....ナイトコードのキーワードは『ニーゴ』ね
あなた
これは私が勝手に決めました
天馬司
天馬司
ああ、分かった。話したいことはそれだけだな?それじゃあ、オレはもう行く
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
.....うん。じゃあね
天馬司
天馬司
あ、あとこれ、麦茶の金な
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
それぐらい払うのに。まあ、ありがとう
天馬司
天馬司
じゃあな
カランカラン
朝比奈まふゆ
朝比奈まふゆ
.....司、私より手遅れかも
天馬司
天馬司
類~~!!遅れてすまなかった!
神代類
神代類
フフ、まだ10分も前だよ?僕が早く着きすぎただけさ。
天馬司
天馬司
そうか?それじゃ、行くか!
神代類
神代類
うん
天馬司
天馬司
おお、ここか!
神代類
神代類
随分と大きいんだね
天馬司
天馬司
嗚呼、そうだな。オレも初めてくるが、ここまで大きいとは.....
神代類
神代類
劇が楽しみだよ。早く入ろう
天馬司
天馬司
.....
神代類
神代類
司くん?
天馬司
天馬司
…ハっ!あ、ああ。そうだな、早く入ろう
神代類
神代類
.....
役者さん
『.....あなたは、本当にそれでいいの?そのまま変わらなくても.....いいの?』
神代類
神代類
(ふむ、やはりプロは違うね。一動作、一言一言が役に入りきっている.....)
神代類
神代類
(さて、司くんはどう思ったのかな。面白い顔をしていそうだ)
類は司の方を向く。
神代類
神代類
…ッ!?
天馬司
天馬司
.....
神代類
神代類
(司くんのこんな無気力そうな顔、見たことがない…)
天馬司
天馬司
ん?どうかしたか、類
神代類
神代類
い、や。何でもないよ.....
天馬司
天馬司
.....そうか
この時の僕は動揺で気が付かなかった。司くんが僕のことをジッと見つめていたことに。
神代類
神代類
いやあ!まさかあんな展開になるなんて思わなかったよ!!やっぱりショーというのは面白いね!
天馬司
天馬司
.....そうだな
神代類
神代類
ぜひまた今回のような機会があったら誘っておくれ!
天馬司
天馬司
ないと思うが、分かった
神代類
神代類
それじゃあ、また明日!
天馬司
天馬司
ああ、またな!
天馬司
天馬司
…もう、25時だ。.....ニーゴ.....。入ってみるか
カチッ、カチッ。
キーワードを検索してください。
『ニーゴ』
以下のナイトコードが見つかりました。これ以上はありません。
天馬司
天馬司
25時、ナイトコードで.....。
名前を入力してください。
【星】
【星】ですね。承りました。
ナイトコードに接続しています。
「星がナイトコードに加わりました。」
amia
え、誰!?
えななん
ちょっとamia!なんか人呼んだんなら先に言っておいてよ!
amia
え、ボクは何にもしてないよ!
えななん
はあ!?あんた以外誰がいるってのよ!
amia
いやいや、ホントに何もしてないんだって!k、誰か呼んだ?
k
ううん。私も誰も呼んでない。
えななん
じゃあいったい誰が.....。
私が呼んだ
amia
雪が!?珍しいこともあるんだね.....。
…初めまして
k
(暗い声.....。もしかしてこの人も、感情がない…?)
amia
あ、はい!初めまして!(この声、どこかで聞いたような…まあ、あの司センパイなわけないよね)
…星って名前にしたんだね
ああ、お前も雪って名前なんだな
えななん
.....。(まさか私たち以外にまふゆが素を出している人がいたなんて…)
k
あの、雪.....。どうしてこの人を呼んだの?
…この人、私と同じなの。いや、もしかしたら私よりひどいかもしれない
k
ッ!?(雪より酷い?それは、もう感情が戻らないかもしれないってこと?)
k
(この人も.....救わなきゃ)
.....。ここは、音楽を作っているんだろう?オレにできることはあるのか?
k
あ、そうだった。星は何か得意なこと、ある?
ピアノ、だな
amia
ピアノか~!いいじゃん!ちょっと弾いてみてよ!
別に構わないが。少しだけ待っていてくれ
司は準備をする。
….....それじゃあ、いくぞ
♪~♬~!♫~
k
(凄い…聞いたことがない曲なのに、ここまで人の心を引き込むなんて.....)
えななん
凄い特技じゃない!それで食べていけるくらいよ!?
amia
うんうん!えななんの言うとおりだよ~!
.....そうか。ありがとうな
嬉しくないの?
ピアノは…嫌いだったんだ。いい思い出がないから
amia
え!そんなに上手いのに!?
少し暗い話になるが、話してもいいか?
k
うん、もちろん
母さんは昔から、ピアニストになりたかったんだ。でも、どれだけ頑張ってもピアニストにはなれなかった。そこで自分の子どもに夢を託そうと決めたんだ。妹は体が弱くて、病弱だから、自分の夢まで押し付けてはいけないとその夢をオレに託した。でもオレはショーをした。オレは、お母さんが託してくれた夢を裏切ったんだ。でもお母さんは「自分の好きなことをしなさい」と、笑顔で許してくれた。でも本当は.....本当の本音は、ショーなんかよりピアノをしてほしい。だった。ほんとは、気づいてたんだ。母さんがそう思っていたことに。それでもオレは、気づかないふりをした。ショーをやり続けた。オレは、そんな最低なやつなんだ。
.....ってことだ。しょうもないだろ?
k
ううん。そんなことない。話してくれてありがとう。星は、最低な奴なんかじゃないよ
えななん
そうよ、自分の好きなことをして何が悪いの!!
…私も、そう思う
そうか…。ありがとな、みんな。オレ、このサークルに入っていいのか?
amia
あったりまえじゃん!
えななん
そうよ
k
.....ようこそ。『25時、ナイトコードで』へ
.....うん。ようこそ
…ああ!ありがとう、よろしくな!
あなた
こんにちは~!柚子です!ところどころ自分で足した設定もあるんですけど、どうでしょうか。今回は前より長くしてみました。時々口調が可笑しい時もあるかもしれませんが、そこらへんはどうかご了承ください。

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