ut視点
俺は最近本を読むことにハマっている。
朝、後輩のチーノこと佐野蓮叶と図書室に通うようになった。
いつも図書室にいると、1年の女の子がいつも本を読んでいる。
最初その子を見た時の第1感想は「かわいい」。その言葉しか頭に思い浮かばなかった。チーノも同じことを思っていたらしく図書室に行くのが俺たちの楽しみになっていた。
その子を見つけた時から、本を見る時は近くの席で見るようにしていた。そしていつか名前が聞けるようにしていた。
ただ、本を読んでいる彼女の邪魔はしたくない。だから、話しかけられずにいた。
そして今日。
たまたま彼女と目が合ってしまった。
突然の事だったので、そう言ってしまった。
違うだろ!名前聞くんじゃないんかっ!
そう答えると図書室を出ていってしまった。
俺が彼女の名前をいつ聞けるのだろう…。
そんなことを思っているともう少しでチャイムがなりそうになっていた。
俺とチーノは急いで図書室を出た。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。