あなたの下の名前視点
最近はよく男子に話しかけられるなぁ。
私なにかしたかな。
…まあ、大丈夫だろう。心配ない。
そう考えていると、誰かとぶつかってしまった。彼は持っていた沢山の資料を地面に撒き散らしてしまった。
急いで謝り、資料を拾うのを手伝う。
怒るどころか嫌な顔ひとつせず、心配してくれた。なんて優しい人なんだ。
資料を全て拾い、彼に渡した。
名前をいうと驚いたようにこっちを見てきた。そして、彼は口を開いた。
自分のことを知っているかのように話している。いったいどういう事だ?
この人が生徒会長なんだ…。確かにこの人、入学式で挨拶をしていた気がする。
そういえば、煙崎も生徒会長入ってたっけ…。
桃瀬さんと挨拶を交わしていると、後ろからとても元気な声が聞こえてきた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!