あなたの下の名前視点
あっという間に放課後になり、バッグを持って教室を出る。
そこから長い廊下を歩いて、1番奥の
「生徒会室」と書いてある扉を開ける。
中には生徒会に所属する9人の男子がいた。
私がただ、入ると言ったら得するのは彼らだけで私は何も得しない。なのでこうすることにした。
こうすればどちら側も得することが出来る。
しばらく黙りこみ、考えているが一向に返答が帰ってこない。もう帰ろうかな…?
特に苦手なことはないと思っている。
成績は5を取っているし、運動もできる。
自分に足りないピースがあるとすれば…
嫌な記憶が蘇る。
昔も私はよく笑っていた。
だが…
テストだっての時だって
「白原また100点だって」
「勉強できるからって、調子乗りやがって」
運動する時だって
「また点入れた!」
「目立ちたいだけだろ」
何をする時だって色々な言葉を言われた。
だから思ったんだ。
私は喜んだり
幸せになったり
笑顔でいちゃダメなんだ。
そう気づいたときから笑えなくなっていた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。