第6話

四話:放送
876
2024/06/13 07:00 更新
好戦的な表情を浮かべる桜と、ガチギレ状態の杉下が応対している。

ピリピリと下緊張感が辺りを包み込み、皆行く末を見守っている感じだ
蘇芳隼人
いいねいいね〜
バチバチだね〜♪
楡井秋彦
(何がいいんだろう...)
奏夜
奏夜
(同感だな〜)
...この二人は違う意味で行く末を見守っている感じだか
蘇芳隼人
でも桜君...
杉下くんの前で
桜遥
ブオンッ...!!!
蘇芳隼人
”てっぺんを獲る”は不味かったよ
杉下京太郎
......!
桜遥
こんにゃろッ!
杉下と桜が激しい攻防を繰り返す中で、蘇芳は淡々と説明する

情熱と才能を認められ、杉下は唯一中学の時から防風鈴を名乗ることを許されていた事

そんな彼は梅宮一今のてっぺんに、忠誠心...と言うには少し行き過ぎた、てっぺんの狂信者だという事

蘇芳隼人
それを獲ると言われれば...ね
奏夜
奏夜
(煽ってるな〜)
風鈴生
あおってねぇで止めてやれよ!!
蘇芳隼人
えー君がやれば?
風鈴生
俺達には無理だ!
早く止めてやんねぇとあのよそ者...
殺されちまうぞ!!!
そう言った矢先、桜は床の溝に足が引っかかりコケそうなってしまう

そこを見逃さない杉下は、そこへ強烈な一撃を放つ
楡井秋彦
ヒッ
奏夜
奏夜
(あれ避けないと顔面骨折確定だね〜)
風鈴生
あーあ
風鈴生
運が無かったな
誰もがもう桜はダメだと悟った


その時
フシュッ...
杉下京太郎
ハッ!?
桜遥
残念空振りッ!!
杉下京太郎
!...ゴフッ!!
風鈴生
!?!?
皆が目を見開く。

それもそのハズ、杉下の攻撃が当たったかと思われたその時...
奏夜
奏夜
(まさか尻もちを着く前にブリッチをして
その反動で回し蹴りを喰らわすとは...ね
柔軟性がないと出来ない技...ふふ、面白い)
蹴りを喰らい鼻血を出す杉下と対面する桜は、生き生きとした表情を浮かべている
桜遥
狂信者ね...要は自分じゃ何も考えられない、
一人じゃ何も決められないってことだろ?
そんな奴に...
桜遥
オレがやれるかよ?
奏夜
奏夜
(ヒュー、カッコイイ♪)
二人が睨み合う。

そして刹那...二人は同時に走り出し...
梅宮一
『あーあー
あいうえおー
いうえおあー
うえあおいー』
梅宮一
『えーっと、どこスイッチ押せばいいの?』
梅宮一
『えっ、もう入ってんの!?
言ってよもー』
柊登馬
『言ったろ!!』
突然放送が入った。
なんだか気の抜けるような会話に、皆少し驚く
奏夜
奏夜
(マイク入ってるのにいいのかな...)
梅宮一
『スーッ......
諸君!!!!!入学おめでとーう!!!!!』
キィィィィィィィィンッ!!!
風鈴生
!?

マイクの音が割れ、鼓膜を破く勢いの声量に顔を顰めたり、耳を塞いだりする。


桜がそんな声の主に悪態をつきつつ、杉下に続きを催促する...が、

殆どの者がスピーカーの方へ身体を向け、真剣な顔付きをしていた為、それは叶わなかった
桜遥
(なんだ...空気が...
誰だ、こいつ...)
梅宮一
『ん"ん"、んじゃまぁ気を取り直して...』
梅宮一
『ボウフウリン総代、梅宮一だ』
桜遥
!!(こいつが風鈴のてっぺん...
風鈴で一番強い奴...!!)
梅宮一
『えー、...』
誰もが次の言葉を待ちかねている中...梅宮が放った一言は
梅宮一
『ごめーん!言うこと忘れちった☆』
桜遥
はぁ?
奏夜
奏夜
(梅宮さんらしいなぁ...)
皆待ち構えていたからに、拍子抜けである
梅宮一
『あ、そうだ!お前ら...』
梅宮一
『青春しろよ?
青・春!!!!』
風鈴生
(えぇ???????)
そこからは雑談...が始まり、
海に行きかき氷を食べる事になったり、楡井あるの発言に杉下がキレたり。

梅宮一
『ま!流石に初日から殴り合いのケンカは無いと思うけどな!』
奏夜
奏夜
(面白...梅宮さんエスパーなんかな)
と言う言葉に、先程まで殴り合いをしてしまっていた杉下が焦った様に鼻血を拭いたり、

「全員見てるから意味ないよ(^^)」っと言う蘇芳と反発する桜が居たりした。


...そんな感じで少々気の抜けた話をしていたら...突然、梅宮の声色が引き締まったものとなる
梅宮一
『まぁそれでな...
これだけは言っておかねーとな』
梅宮一
『お前ら...”街を守れ”』
梅宮一
『俺たちが貰った名前は”防風鈴”
その名に違わず、人を、物を、想いを
大切なものを守れ』
梅宮一
『それがここの、唯一のルールだ』
風鈴生
押忍!!!
桜遥
目の前に居るような存在感に、総代と言う名に違わない、
それだけで人の心を一つにする透き通った声。

それに、その団結感に、桜は酷く驚いていた
梅宮一
『以上ー!!それじゃああとよろしく!
...よーし終わった終わった、飯行こーぜ!』
柊登馬
『まだ音入ってるって!!』
風鈴生
(汗)
最後はやはり気の抜けるものだったが...それでも、梅宮の声で教室の雰囲気は間違いなく変わった。
奏夜
奏夜
(声だけで此処まで...
やっぱり凄いなぁ...梅宮さん)
◇To be continued◇

プリ小説オーディオドラマ