このことをメンバーに言ったら
きっとあの友達みたいに気持ち悪がられて
また僕を殴って
虐めてくるんだ
だったらもう
そんなことを思いながら
行きたくない学校へ行く
あそこに行ったら
あの友達…いや、モブが
虐めてくるんだろうな
こんなの不平等じゃないか
僕は勇気を出して言ったよ、気持ち悪がられた時だって
ごめんって、謝ったじゃん
なんで…もう誰も信じられなくなりそう
誰とも関わりたくない…
ただただ歩いていたら
もう学校に着いてしまった
楽しかった日々はこんなに早く学校に着くことなんてなかったのに
行きたくない、と思うと早く学校に着いてしまったような気がする
僕は勇気を出して
教室のドアを開けた
ガラガラッ
バシャッ
上から降ってきたのは水
でも、どこか冷たさは感じなかった
水よりも
周りのみんなからの視線が
もっと冷たかった
濡れた制服を少し絞ると
水が制服から滴り出た
ドスッ
そう言ってモブは僕に向かって黒板消しを投げつけた
あれ…なんだか呼吸が荒くなってきた気がする
そう思いながら雑巾を探した
とりあいず吹いておこうか
そんなことを考えていると
今、1番と言っても聞きたくない声が聞こえた
聞こえた、裏の声
もしかしたら、こえくんもモブに狙われているのかもしれない
嫌だった
それなら僕だけを…れるだけを虐めて?
その独り言は
誰にも聞こえなかったみたい
そう言って教室を出た
成績はそこそこ良かったし
一度だけだから…
サボっちゃおっかな…。
さっきから何故か咳が出る
風邪か…?
でも水がかかったくらいで
風邪なんか引くわけ…
フラッ
ドスッ
僕は気付いたら倒れていた
足に力が入らなかった
その時、耳を刺すような音が聞こえた
キーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
その瞬間に気づいた
さっきまで聞こえていた、
鳥の囀り、虫の声。
なにも…聞こえなかった…。
…ッなんで…ッ?
なんでいつもいつも僕だけ…
もう、こんな僕価値がない
要らない、だからイタズラしちゃお。
そんな神の願望何だろうか?
もういい…
自分がちゃんと喋れてるのかわからない
そして何故、今
声を出そうとしたのかすらも
分からなかった














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。