第48話

 忘れたくない声
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2025/09/06 02:54 更新


 ( 2025年 DOYONG )

 SMTOWNの公演をしに東京ドームに来た僕達
 明日の公演に向けてのリハーサルを終えて
 颯爽と退勤しようとするメンバー達とは
 違ってステージ上でスタッフさんと
 残って何かを話しているあなたを見かけた
 一人この子を残して帰るのは可哀想だと思い
 ステージ横でポツンと一人で終わるのを待っていた


you
 おっ、ドヨンイオッパ…? 
DOYONG
 お話終わったの? 
you
 う、うん…? 
you
 珍しいね、私のこと待ってくれるの 
DOYONG
 そうかな? 
DOYONG
 そんな事いいから
 スタッフさんと何のお話をしてたの? 
you
 イヤモニのことだよ 
DOYONG
 オモ…イヤモニが壊れちゃったの?
 新しいのオッパが買ってあげようか? 
 それとも…
you
 別に壊れたわけでもないし 
 新しいの買わなくていいから… 
DOYONG
 あぁ…そうか… 
 あなたが残ってまでスタッフさんと  
 お話することが数少ないから
 少し気になってしまったんだよ…
 テヨンイヒョンからあなたの世話を
 頼まれて約1年半が経った
 「あなたはまだ世話が必要だから…」と託されて
 僕が世話が出来るときは出来るだけ
 傍で見守ってきたつもりだったが
 高校生の頃より手がかかることなどはなくて
 少し自分でも感動していた







you
 実はイヤモニの話は
 ドヨンイオッパの"声"を聴くためなんだ 
DOYONG
 僕の声? 
you
 うん、だってオッパの綺麗な高音 
 イヤモニを通して聴ける回数が
 もうきっとないから
you
 だからイリチルのステージの時は 
 イヤモニのボリュームを
 最大にしてくださいって
 伝えてきたんだよ

 自分の耳が壊れてもいい
 壊れる寸前までメンバー達の声が
 聴けてただけでも幸せなことだよって
 控室に入る前に言われた言葉
 ずっと頭の中で繰り返し流れてくる

 確かにテヨンイヒョンの時もジェヒョニの時も
 あなたはイヤモニの音量を上げて欲しいと伝えていた
 僕はこの事最初は理解できなかったんだ
 歌なら何時だって隣で
 歌ってあげることだって出来るのに
 テヨンイヒョンやジェヒョニのように
 休暇があればメンバー達に会いに来るのに
 あなたに会いに行けるのに
 たくさん僕の声を聞かしてあげられるのに



you
 実はドヨンイオッパが行ったら
 もしかしたら私がオッパのパートを 
 任されるかもしれないんです
you
 ヘチャニがやる可能性も高いけれど 
 あの子の喉のことを考えてると 
 私がやるかもしれないって
 この前会社の方に言われたんです 
you
 ドヨンイオッパの声が
 恋しくなるって事も合ってるけれど… 
you
 きっとドヨンイオッパのパートを
 歌うことになったらもう少し優しい曲を 
 作れば良かったって後悔すると思います 


 今はこうやって弱音を吐いたりするけれど
 絶対に手を抜くことなんてないし
 上手くいかない状況であっても
 無理してでもやり通す子だって分かってるから



DOYONG
 よーし! 
DOYONG
 あなた、今度一緒に旅行に行こう  


 スケジュールでハワイに行けなかったあなたの為に
 オッパが一からプランを考えてあげよう
 
you
 本当ですか、費用は私が払いますよ 
DOYONG
 いやいや、オッパが払うよ… 
you
 オッパが払ってくれるんだったら
 行きたい場所を指定してもいいですか? 
DOYONG
 もちろん、いいよ? 
 
 もしかしたら2人で行く旅行なんか
 最初で最後だと思うけれど
 あなたの心のヒーリングになってくれたら嬉しいな
 それとあなたと将来のことについて
 たくさん話をしたいと考えている
 これからのイリチルをどうしていきたいのか
 メンバー達と本当によく話す話題だけれど
 あなたは本当によく考えて、思っているのに
 顔や言葉に出さないから心配している
 もう最終手段としてお酒の力を
 借りて話を聴くしかないかな…ㅎㅎ? 







 新作です!長続きするか分かりませんが…
 ぜひ気に入ってくれたら嬉しいですー!
 





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