ーーーーゾムさん視点でいきますーーーー
俺が高校で問題児なのは理由があった。
中学ではおっとりした、優しい男子。今みたいにやんちゃで活発な俺とは思えないほどにおっとりしていた。
だけどそのせいで‥みんなからいじめられた。
『なにぼーっとしてんの?』
『アホみたいwうけるんやけど』
悪口も低いレベルだし、気にしないやろと思ってた。
でも気がついたら高校で、問題児になっていた。
問題児ならみんな笑って接してくれると思ったから。
そんなときに、あなたが来た。
女は嫌い。だから本当は歓迎したくなかった。
へぇ、同い年か。その程度しか思わんかった。
この言葉に心動かされた。
‥‥‥正直不思議だった。
恋をするなんて。誰かを好きになるなんて、絶対ありえないと思った。
でも‥‥可愛くて誰よりも優しい、あなたを好きになった。
だから頑張ろうと思えた。
ついに‥‥ついに言うときが来た。
あなたに。
俺はあなたに好きになってもらいたい。
今はダメでも。いつか。
ーーーーシャオロン視点ーーーー
えっ、ゾム‥‥?
ゾムも‥告白したのか‥
俺は‥‥そんな勇気ない。
なんでもできそう、誰にでも優しい王子様って言われ続けてきたけど‥実際そんなんじゃない。
苦手なことはいくらだってあるし、優しいはずがない。みんな幼なじみだからかもしれないけど、普通に口悪いし。
それでも俺はみんなが‥あなたが好きだ。
ゾムが部屋から出てきた。
とっさに嘘をついてしまった。
あなたと話したいだけやけど‥部屋入るか。
俺も告白する?
どうやって?どうやって好きを伝える?
‥緊張で心臓が飛び出そう。
突然、あなたがおでこをコツンとくっつけてきた。顔が余計あつくなる‥!
‥ああ、言ってしまった。
そう言って俺は部屋を出た。
これでいいんだ。
今振られたら泣きやむ自信がない‥。
だから。だから今だけは待って。
俺も返事は待つから。












![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!