翌日。
生徒会室に一本の手紙が届いた。
封筒の中には短い文が書かれている。
――「この学園には、生徒会に隠された秘密がある。暴かれる前に覚悟しておけ。」
「……なにこれ?」と莉犬が首をかしげる。
さとみが半分冗談めかして笑う。
「いやいや、ラブレターにしては物騒すぎでしょ?」
だが、るぅとは真剣な顔で机に手を置いた。
「単なるイタズラじゃないかもしれません。差出人は不明ですが……学園の内部を知っている人間の可能性が高いです」
ころんは少しの間沈黙し、それから決意を込めて言った。
「どんなことがあっても、この学園とみんなを守るのが生徒会の役目だ。真相を突き止めよう」
ななもりは怯えながらも頷く。
「な、なんか怖いけど……俺もやるよ」
ジェルはいつもの調子で笑ってみせた。
「こういうのってワクワクするじゃん? ま、俺たちに任せときな!」
その夜。
ころんは校舎の廊下を一人で歩いていた。
ふと、風が吹き抜ける音と共に――誰かの視線を感じる。
「……誰だ?」
振り返った瞬間、窓の外を黒い影が横切った。
胸の奥にざわりと不安が広がる。
学園の平和を揺るがす「何か」が、確かに動き出していた――。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。