森は封筒を中也のほうに掲げて見せた。
中也は無意識に手を伸ばした。
しかし、中也が封筒に触れる寸前、森はすっとふうとを引いて中也から遠ざけた。
中也が疑問の表情で森を見た。
森は普段と変わらない笑顔を中也に向けて云った。
中也は身じろぎせず、静かに森を見つめた。
短く、凝縮された数秒間が、二人の間に音なく流れた。
中也は云った。
森は教師のように微笑んだ。
中也の顔色がさっと白くなった。
もしそんな事になれば ____ 太宰から資料の情報を引き出すため、どれだけ地獄の苦労を味わわなければなくなるか、一瞬で予想がついたのだ。
森は満足げに微笑んで云った。
中也は言葉にならない思いで、その台詞を聞いていた。
絞り出すような少年の声で、中也は云った。
まだ痛む背中の傷に、そっと手をやりながら。
少年の真剣な眼差しに、森は笑みをふっと消した。
目を閉じ、開いた。そして誰にも見せたことがないような、純粋な目で云った。
森は視線を横にずらし、窓の外に広がる雑多な街並みを眺めた。
中也は、透明な瞳でその台詞を聞いていた。今生まれてきたばかりとでもいうような無垢な表情を浮かべながら。
中也は身を翻し、片膝をついて頭を垂れた。
そして凛々しく尖った将兵の声で云った。
膝をつき頭を下げて最敬礼をする少年の姿を、森は黙って見ていた。
その表情には、今までのどんな笑みとも違う笑みが____ 謎めいてもいなければそこ知れなくもない、人間が嬉しい時に浮かべるごく普通の笑みが _____ 浮かんでいた。
そして一言、
とだけ云った。
📢 もうすぐ 2000人 …… ✨
雑談話でも ………
本日、家にカマキリが出ました !! 🎉 ( ヒユー
親が大のカマキリ嫌いで、カマキリがいなくなるまで家に帰ってこないという事態が起きまして …… 最終的には出したんですけど !! まあ …… 大変でした !! 絵の上に乗ったり、エアコンの横の小さい隙間に入ったりして……ヒヤヒヤさせられました !! これだけです
また次までお待ちくださいね !!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。