第2話

2話 鈴の音が告げるもの
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2025/05/11 11:23 更新
長野の神社で発生した密室殺人。
かつての幼なじみたちと再会しながら、夢主は刑事としてその謎と向き合っていた――。
あなた
――現場は社務所裏の物置小屋。鍵は内側からかかっていて、窓も釘で打ちつけられていたそうです
大和敢助
ってことは、完全な密室……? ああもう、面倒くせぇな
上原由衣
目撃証言もあるのよ。白い装束を着た山伏(やまぶし)みたいな人が神社から出てきたって
あなた
その姿、やたら印象に残るね。わざと見られるようにしてたとしか思えない
諸伏高明
演出ですね。迷信や恐怖心を利用して、真相から目を逸らそうとしている。冷静な犯人だ
あなた
諸伏警部、被害者について何かわかったんですか?
諸伏高明
地元の名士でしたが、強引な土地取引で周囲との軋轢も多かったようです。山に絡んだ話も出ています
大和敢助
あー……あの山、数年前に観光地として開発話が出たときに揉めたんだよな
上原由衣
地元の古い信仰とぶつかってたからね。山を壊すと祟られるとか、神隠しが起こるとかさ
あなた
なるほどね。山伏(やまぶし)の格好も、それに関連する見せかけの演出ってことか
大和敢助
だとしたら、犯人は地元に詳しいヤツで間違いねぇ。外から来た人間じゃここまでやらねぇよ
あなた
……犯人は、“信仰”を知っている人物。そして、被害者に恨みがある。密室は偽装
諸伏高明
偽装を成立させるには、それを実現するだけの技術か経験が必要だ。例えば……
上原由衣
神社の関係者とか? 祭りの準備や小屋の鍵のことを把握してる立場
大和敢助
あー、神主の甥が元舞台装置係だったな。去年戻ってきて神社に出入りしてるって話、聞いたことある
あなた
鍵に細工したり、扉に仕掛けを組む知識があれば、十分可能ね。調べてみて
諸伏高明
承知した、あなたの下の名前さん
あなた
……高明くん。ちょっと真顔で呼ばれると照れるんだけど」
上原由衣
もう、ほんっとに仲いいね、私だけ置いてかれてる気分
あなた
私は、こういう空気が好きだけど。昔みたいで
諸伏高明
そうですね。今をこうしてまた共有できていることを、素直に喜びたいですね
大和敢助
そろそろ捜査戻るぞ。こっちはこっちで動く
諸伏高明
そうですね。二手に別れましょうか、勘助くんと上原さんのペアと私とあなたの下の名前さんの2ペアで動きましょう

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