第56話

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2024/05/30 12:22
夢じゃない…
ゆめ?
そのに、
刃物を持っていた。
あなた
?!
あなた
目が会った。
その子の顔は、
酷くやつれていた。
あぁ…
あの人に夢を見せて貰えない…
………
…クソっ!!!
あなた
お前のせいだ…お前のせいで!!
あなた
?!
僕は終始声を出せなかった。
でも、あの子は、
にんげん人間だ。
あなた
びょうきなの?
…………
そうだ。
あなた
ぼくならなおせる。
!?
ほんとか!?
あなた
うん。
あなた
ぼくもびょうきだから。
あなた
他人の病気を治せる病気
あなた
だから。
こういうとき、
きっとたんじろう炭治郎わらうよね。
あなた
ニコッ
あなた
きみのびょうき、なおしてあげる。
あなた
だから、
あなた
はやくれっしゃにかえろう?
…………
……グスッ
あなた
してしまった…
……ありがとう…


その瞬間、意識を失った。


目が覚めたら、
炭治郎が襲われていた。
お前のせいだ!!
あなた
炭治郎!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
あなた!起きたのか!
竈門炭治郎
禰豆子が、俺たちと繋がっていた綱を、焼いてくれたんだ!
あなた
そうか…
あなた
ありがとう、禰豆子。
禰豆子の頭を撫でた。
兄ってきっと、こんな気持ちだったんだな。
竈門禰󠄀豆子
む!(どういたしまして!)
あなた
炭治郎、その子たちは病気だ。治せる技術のない重い病を患っているんだ。
あなた
だから、僕が治す。
えっ!
竈門炭治郎
病の子たちがこちらを見ている。
びっくりした顔で。
本当だよ。
あなた
僕の夢の子だ。
だから、止めよう。
本当に治してくれるのか?
竈門炭治郎
あなた……
あなた
もちろんだ。
あなた
でも、1人1人治すと時間が凄くかかってしまう。
あなた
だから、
あなた
一気に治すよ。

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