第12話

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2025/09/15 14:00 更新
城下を歩いて、初めて見るものが多すぎた。
泣き喚いてる子ども。腐った野菜を売る商人。
王城から見た世界とは、まるで違う。
優斗
ほら、あそこの路地なんて王族どころか衛兵も入らないよ
蒼弥
……行く
優斗
え!?なんで!?いやマジで洒落になんないって!
そこに居たのは1人の少年。今すぐ泣き出しそうな顔をこちらに向けた。
少年
……助けて
お兄ちゃんが衛兵に連れてかれた……!
優斗
うわ、それは…
蒼弥
どっちに行った
優斗
ちょっ!
少年
…あっち
走った先にあったのは、廃工場のような建物。
薄暗い中に、数人の男たちが見えた。
もぶ
お前のせいで売上が伸びないんだよ!!
青年
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
蒼弥
おい、なにしてんだよ
もぶ
ああ!?なんだお前、王か……。
そもそもお前がこんなに国民を苦しませてんだよ!
俺が…?
もぶ
俺達のこと考えてないくせに調子乗んなよ!!!
蒼弥
違う!俺はお前たちを…!
ゴンッ
蒼弥
っって!!
なぐられた…?うしろから?
……この程度で、王になれると?
蒼弥
龍斗
蒼弥様、これはほんの“演習”です。
民を守るために、何が必要か。体験いただけましたか?
龍斗
あなたの“優しさ”が、命を奪う日が来ます。
そのとき、また玉座に戻ってきてください――王よ
優斗が駆け寄ってきて、俺を抱え起こす。
蒼弥
……俺、なめてた
優斗
え、?
蒼弥
ぜーんぶ作間の掌の上だったんだな
次は絶対に負けねぇ。















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