第147話

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2021/04/21 11:00
佐藤「しかし色々あり過ぎたなぁ〜。」


常闇「一生忘れられない夏……。」







寮に帰り、皆で団欒。


私がトイレから戻った時も仮免についての話で盛り上がっていて、余韻に浸ってるなぁとしみじみ思う。




いずくんは少し離れたところで携帯を触っていて、話しかけようと視線を向けると向こうから爆豪くんが歩いてきていた。



いずくんに話しかけようとしているのは分かったので、邪魔しまいと隣を通り過ぎる。





爆豪「お"い。後で表出ろ。」





え、なぜ喧嘩腰。


いずくんしめられちゃう?




心配になって耳を傾けると、爆豪くんはすれ違い際声を潜めた。







爆豪「...めェ.....個性...........しだ。


緑谷「……!…………か……っちゃん、」







微かに聞こえた内容に思考を巡らせる。



聞き取れたのは、"個性"というワードだけ。






いずくんの個性の話……かな?







芦戸「っあー!あなたっ、あのさどこの高校か忘れたんだけどさ、イケメンだったよね!」


あなた「?誰の話??」


葉隠「ほら、結果の紙配られた後あなたちゃんに声かけてた人!あれってやっぱりナンパ!?」


あなた「ああ、あれは違うよ〜。なんか雄英の女の子可愛いから、今度皆でお茶しないかって。私じゃないないっ。」


芦戸「いいや違うね!それはもうあなた目当ての合コン開きたいだけだよ!!!心配するな轟!!絶対あなたは連れて行かないから!!」


轟「何も言ってねェ。というか俺もう寝る。…………あなた、ちょっといいか。」


あなた「え?あ、うん。」






ソファーから立ち上がった轟くんが私に目配せするので、私も今日は寝る事にした。


なぜか三奈ちゃん達からヒューヒューと口笛を吹かれたけど、よく分からないので「おやすみ」と返して轟くんについて行く。





エレベーターの手前の中庭に出て、轟くんが話出すのを待った。









轟「……すまねぇ。」


あなた「、?何が……?」


轟「二次の時、迷惑かけちまった。あんなことしてる場合じゃねぇのに……。」





あぁ……イナサくんとのあれ、気にして……。





あなた「ううん、私は何も……。というか、私が荒立ってたのは多分攻撃喰らいそうになってたのが真堂くんだったからで、」


轟「……あと、ソイツの事だけど。」


あなた「ん?真堂くん??」





いい人だったな、うん。




轟くんは申し訳なさそうな顔から一転、なぜか怒っている顔になって、私に数歩近づいた。



今日の真堂くんのように、限りなく私に顔を近付ける。





轟「なんで言葉伝えるだけでキスされてんだ。」


あなた「っえ、/……ぁ、あれはその、」







頬に触れた感触を思い出して、急に恥ずかしくなった。


そういえばなんで真堂くんはあんな事……?






轟「無性にムカついた。お前強いんだからあのくらい避けれただろ。」


あなた「いや、そゆ問題じゃないでしょ……。」


轟「"そういう問題"だ。」


あなた「よ、避ける場面じゃなかったし、」


轟「……じゃあも、避ける場面じゃねぇからな。」


あなた「え__________、?」




頬に触れた手。


親指でグイッと、丁度真堂さんにキスされた所を拭うと新たに伝わってきた柔らかい感触。





チュ..







覆うように、被せるように。



そんな風に触れた唇の温もりに、肩がビクッと跳ね上がる。








あなた「〜っ、!!?////な"、なにしt_______」


轟「……上書き。もう誰にもされんなよ。」


あなた「「上書き」って……〜っ、////も、なんで変なとこで張り合うの!!」





おかしいよ……。


仮免の結果ならともかく、こんな所で他校のライバルと張り合っても意味ないでしょ。





なのに、轟くんは当然のことをしたまで、といった顔つきで部屋に戻っていってしまった。










あなた「…………読めない、読めなさすぎる、//」












夜・皆が寝静まった頃___________













爆豪「なんで……なんで、_________俺はオールマイトを終わらせちまってんだ!!!?」





緑谷「君を!!追いかけていたんだ!!!!」





爆豪「負けるかァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!!」





爆豪「オールマイトの力……そんな力持ってても、自分のもんにしても……!俺に負けてんじゃねェか……!」





オールマイト「そこまでにしよう、2人共。」





爆豪「……俺だって弱ぇよ……!アンタみてぇな強ぇ奴になろうって思ってきたのに!弱ぇから!!アンタをそんな姿に……!!!」





オールマイト「どのみち限界は近かった。こうなる事は決まっていたよ。」





オールマイト「すまない……キミも少年なのに。」





オールマイト「助けて勝つ、勝って助ける……最高のヒーローになれるんだ。」





爆豪「1番強ぇ人にレール敷いてもらって、負けてんなよ…………。」





緑谷「強くなるよ。君に勝てるよう。」





爆豪「バレたくねぇんだろ、オールマイト。アンタが隠そうとしてたから、どいつにも言わねぇよ。」





オールマイト「こうなった以上は、爆豪少年にも納得いく説明がいる。それが筋だ……。」





爆豪「俺も全部、俺のもんにして上に行く。選ばれたお前よりもな……!」





緑谷「じゃあ、僕はその上を行く!行かなきゃいけないんだ!」





爆豪「だから、そのてめえを超えてくっつってんだろが!」




出久「いやだから、その上を行かないといけない話で!」




爆豪「ああ!?」





オールマイト「相澤くんが待っている。行こう。」































































































あなた「_______"ワン・フォー・オール"……「受け継がれし個性」……か。」

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