《 選択 》
▷ 執事に話を聞く
執事に話を聞かない
急に視線の斜め上にいかにもゲームで出てきそうな選択肢が表示される。
選択肢が表示された瞬間、俺の周りのものが全部止まったような気がした。
……これ選択しないといけないやつだな、
そう思い、腕を伸ばし、選択する。
▷ 執事に話を聞く
執事)何を言いますか、坊ちゃん。
貴方様は、この火の国の時期王子様ではないですか。
はやくしないと、こさめ様が来られますよ。
こさめって、あれか ……??
水の国の時期王子で、主人公攻略対象だったよな?
てか、俺って、なつ王子なのか !?
なつ王子って、主人公のこといじめててー、たしかほぼ全エンドで死ぬ気がする……
悪役令息で、攻略対象外の人間だよな…
もしかして、俺、死ぬのか ……、??
執事)ぼ、坊ちゃん!?
大丈夫ですか …、私の発言で何か気に触ることが!?
申し訳ございません…
執事)(坊ちゃんの様子がおかしい……)
(いつもなら絶対敬語で話さないのに…)
今は、朝の8時ですので、
10時ごろにはお見えになるかと…
とりあえず、
こさめが来る前にはやく支度しておかないと……
そう思い、俺がベットから降りてクローゼットに向かう時に、
バンッ!!!
勢いのいい音が響いた。
こんなこと、ゲームの世界にあったっけな。
こさめとハグなんて、好感度がすげー、高くないといけないよな…w
俺ってすごくねぇ…?w
アンケート
"なんて言ったか、聞く?"
聞く
86%
聞かない
14%
投票数: 44票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!