第31話

第6話「少女覚醒」
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2024/09/21 04:54 更新
【ヒサメside】
あれから何分間。私とスズキ君で共闘し、カンナちゃんを膝つかせるまで沈める事が出来た。
ズィーベン
ちくしょう…!!
二人がかりなんて…ズルじゃん…!!
ヒサメ
カンナちゃん、もう戦うのやめよう。
トッププレデターから逃げる方法探そ!!
ヒサメ
カンナちゃん言ってたじゃん!
自由になれたら好きなことやりたいって!!
ズィーベン
…っ!!
ハハッ…そうだね…
ヒサメ
カンナちゃん…
ズィーベン
異宙人のDNAを2種類、人間の胎児に与えて混血児を作る計画
ズィーベン
デュアルコアプラン
ズィーベン
ファーストロットはほぼ全部失敗作で、成功したのは陽狼くらい。
そしてアーシやお前らはセカンドロット
ズィーベン
混血児は戦闘を目的に作られた生き物だ。
私たちセカンドロットの混血児は40を前に寿命が尽きるように設計されてる
ヒサメ
えっ…?
スズキ
なっ…!?
ズィーベン
そりゃそうだよね。
年取って身体能力が落ちれば兵器としての価値はなくなる
ヒサメ
じゃあ私たちは…人より寿命が…
ズィーベン
もっとだよ
ヒサメ
え?
ズィーベン
セカンドロットには寿命を削る代わりに潜在能力を引き出す機能がある_
ヒサメ
( 短い寿命を…さらに…? )
スズキ
( 俺もサトウもそんな力は聞かされてねぇ…
正規品だけに許された力なのか…? )
そしてカンナちゃんは、何も知らない私達をより絶望させるかのようにクスりと笑った。
ズィーベン
それが《リデュース》
ズィーベン
ねぇ、見て?
アーシ、強くなったよ
その時、カンナちゃんの顔から鱗のような模様が浮かび上がったと思ったら、カンナちゃんを囲むかのように炎が大きくなった。
スズキ
あぶねぇっ!!ヒサメぇえ!!
ヒサメ
っ!?
爆発後、目を開けるた私には何ともなかった。どうやらスズキ君が身を呈して守ってくれた。でも肝心のスズキはボロボロだった。
ヒサメ
スズキ君!!スズキ君!!
ズィーベン
アハハハハハハ!!
これがアンタが楽しくやってる間にアーシが手に入れた力!!
ズィーベン
ねぇ!!凄いっしょ!!ねぇ!!ねぇ!!ねぇええええ!!
カンナちゃんは嫌味のように、リデュースとやらの力を自慢し大きく笑った。でも段々と笑い声は泣き声へと変化した。
ズィーベン
アーシさ…もう5年も生きられないって…
ヒサメ
うそ…いや…
ヒサメ
…カンナちゃん…やめて…
そんな力…もう使わないで…
ヒサメ
カンナちゃん!!
ヒサメ
…!!
その瞬間、今のカンナちゃんが昔のカンナちゃんと重なって見えた。
ズィーベン
アーシには!!アーシにはさ!!
自由になった後なんて!!
ズィーベン
その後なんてなかった!!
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カンナ
…なんでぇー…
カンナ
なんで私を…置いていっちゃったのぉ?
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ズィーベン
眩しすぎるよ!!
今のヒサメちゃんを見てると…痛いの!!
ズィーベン
ごめん!!ごめんね!!ヒサメちゃん!!
こうしてカンナちゃんが泣いて謝っている間、私は動こうとしなかった。
たとえ具現化したリヴァイアサンが近づいてるとしても。

何故かモヤモヤしたから…

なんだろう…この気持ち…
今の私があるのは、あの時カンナちゃんが一緒にいてくれたから。

大事な事を教えてくれたから。

名前をくれたから。

このまま捕まればカンナちゃんの命はもう減らなくて済む…
ヒサメ
…ごめんね…カンナちゃん…
ズィーベン
終わった…
ズィーベン
( リデュース下での最大出力…
ミキサーにかけられたみたいにグッチャグッチャに… )
ズィーベン
っ!?
ズィーベン
氷…!?
な、なんで…?
私は上から、自分のDNAである氷とドラゴンを具現化させた。
ヒサメ
私今幸せだよ
ヒサメ
大好きな仲間がいて。友達もできて。
ちょっと気になる人もいたりして…
ヒサメ
私今幸せ。だからね…
ヒサメ
カンナちゃんが泣いてるなんて許さない。
そんな現実、私が認めない
ズィーベン
っ!?
ズィーベン
リデュース…!?わかってんの!?
その力はお前の寿命を削る力なんだよ!?
ズィーベン
今幸せなら…幸せならさぁ…
そんな力使うなよ…!!
ヒサメ
何言ってんの?
命なんてカンナちゃんの為ならいくらでも使うよ
私は安心させるために笑顔で応える。
ズィーベン
うあああああああああああああああああ!!!
飛びかかってくるカンナちゃんに、カンナカムイの落雷である物を作り体を痺れさせる。
ズィーベン
うっ!?体がしびれっ…!?
これは…!?電撃の檻…!?
ズィーベン
さっきアーシがやったのと同じ…!?
ヒサメ
おやすみ、カンナちゃん
ズィーベン
テメェエエエエエエエエエエエエエエ!!
そして私は一箇所に強い雷を落とした。
スズキ
…怒ってやがる
スズキ
( 目の前の敵に対してじゃない。
トッププレデターに対してでもない )
スズキ
( ただ…大切な人が泣いてる事に… )
スズキ
キレて覚醒とか、平成かよ
私は気絶したカンナちゃんを優しく横抱きをする。
ヒサメ
ごめんね。カンナちゃん…
【カゲチヨside】
カゲチヨ
( リデュース使っただけで...こんなに...!? )
状況が一変した事と驚きのあまり固まる。そんな状態の俺にゼクスは近づいてきた。
ゼクス
…おしまい
カゲチヨ
えっ?
『...おしまい」。
その一言が発せられた瞬間、俺の心臓が貫かれた。
カゲチヨ
カハッ…!!
カゲチヨ
( し、心臓が…!? )
カゲチヨ
( くそがっ…!!
こんなところで… )
ゼクス
少しの間、眠ってもらう
少しずつゼクスが俺に近づくと、背後から赤い何か…いや、俺と同じ血液の刃がゼクスを攻撃した。
ゼクス
なっ!?
だが、それに気づいたゼクスは急いで後ろに避ける。
そして俺の目の前に知らない女性が現れた。
ゼクス
っ…!?
何者だ…?
???
彼を殺されると困るわ
は?俺が殺されると困る…?

急に俺の目の前に現れたけど、正直覚えてない。というか会った事すらないはず…
ゼクス
っ!!
邪魔をするなら消えてもらう
ゼクスは戸惑いながらも謎の女性に突っ込みに行った。
???
大丈夫。僕は怖くない。
トッププレデターに言われて仕方なくやってるんだよね?
謎の女性は急に手を広げたと思ったら、ゼクスを抱きしめた。
???
可哀想に人間のエゴでこんな体にされちゃって…
???
ごめんね、ひどいよね…ひどすぎるよね…
悪いのはトッププレデター…人間が全部悪いの
ゼクス
なっ…!?
ゼクス
( なにをされた…!?
身体に異常は…ないっ!? )
ゼクス
( 何もしてない!?
ただ抱き着いただけっ!? )
ゼクス
( 何が目的で…!? )
ゼクス
( 関係ない!!
今はコイツを殺せばいい!! )
???
ごめんなさい。少し寝てて
すると、突然あの人から魔法陣みたいなのが地面から浮かび上がってきた。
カゲチヨ
なんだ…?
???
生きててくれて良かった
カゲチヨ
は?
俺が戸惑ってる間突然近づいたと思ったら、貫いたままの槍を遠慮なく抜きやがった。
カゲチヨ
ガハッ!!
???
君たちのことはファミリアから聞いてるの。
本当はもっと前から知ってたけれど
カゲチヨ
( ファミリアの知り合い_味方か…? )
ギバー
僕の名前はギバー。
君に会いにきたの、カゲチヨ君
カゲチヨ
ア"?
ギバー
僕の夢は人間を全員殺すことなのよ
カゲチヨ
( 人間を皆殺しにする…?
何言ってんだ?コイツ… )
ギバー
人間は身勝手で欲望に忠実でしょ?
他の生き物たちはいつもその被害にあってきた…
ギバー
大量の家畜を殺し、食料を無駄に捨てる。
可愛く品種改良された犬猫は、売れなきゃ殺す
ギバー
動物園は不景気になれば、動物を殺してその肉を他の動物に食べさせる。
その上、自分たちで命を奪っている感覚すらないんだ
ギバー
そういう疑問を口にすると、
「まだそんな事言ってるの?」って大人は言い出す
ギバー
自分はただ目をそらしただけなのにね…
ひどすぎるよね…
理解が…追いつかねぇ…
けど…コイツが邪悪だって事はわかる…
カゲチヨ
ざけんなっ…
その人間だって命なんだぞ
ギバー
知ってるわ。
僕も人間だもの
カゲチヨ
えっ…?
ギバー
僕はなんの変哲もない人間よ。
見えない?フフッ
カゲチヨ
じゃあ、さっきのなんだよ…?
ギバー
仲間が助けてくれたの
カゲチヨ
仲間…?
俺は後ろへ振り向き、ギバーの目が写した先を見る。
すると、そこには二人の異宙人が立っていた。
カゲチヨ
( 吸血鬼か…?
それから見たことない異宙人… )
ギバー
僕はちっぽけな人間よ。
誰かに助けてもらわなきゃ、この世界で生きていくこともできない
ギバー
ただね、僕には目があるの
カゲチヨ
目?
響丸
ギバー様にはわかるんでGOZARUよ
響丸
真っ先に自分の利益を優先させて他者から奪うだけの者と、何かを受け取ったらそれ以上のモノを与えようとする者
響丸
その2種類を見抜けるのでGOZARU
カゲチヨ
はぁ?
それがどうしたんだよ…?
響丸
穢れた血にはこの偉大さすらわからんでGOZARUか
ギバー
やめて
響丸
申し訳ございません
ギバー
簡単な話だよ
ギバー
僕が仲間を助ける。
そして仲間は僕を助けてくれる
ギバー
そうやって助け合いの輪を広げて来ただけの事なの
カゲチヨ
( プライドの高い吸血鬼が人間に様付けでしたがう…?
ありえねー…なんだ…こいつ…? )
ギバー
それだけ皆人間に苦しめられてるのよ
カゲチヨ
ハッ!つまりお前らはみんなでお手手を取り合って人間を皆殺しにしようって連中かよ?
ギバー
世界を救うためにね
カゲチヨ
ケッ、んなイカれ野郎の話を聞いている暇はねーんだよ
ギバー
ファミリア達の事?
カゲチヨ
!?
ギバー
彼女たちを仕向けたのは僕よ
カゲチヨ
は?
ギバー
彼女たちの言う支援者、アレ僕なの。
危険な情報と貧相な武器を提供すれば彼女たち、勝手に死ぬでしょ?
カゲチヨ
テメェ…!!
ふざけんなっ…!
人間を皆殺しにするって…その為にファミリア達をハメやがって…!!

コイツと付き合ってる場合じゃねー。
早くファミリア達を助けに行かねぇと!!

心臓が修復された事により体がようやく動ける状態になった。それを好機に俺は全力で走った。
ギバー
行かないで。
僕、あなたとまだ話したいの
カゲチヨ
うるせぇっ!!
今はファミリア達を…
その瞬間、背後から吸血鬼がのしかかり、髪を掴んで動けない状態にしてきやがった。
響丸
動くな
カゲチヨ
くそっがっ…!!
ギバー
ねぇ、カゲチヨ。
僕と一緒に行きましょう?
カゲチヨ
はぁ?
俺にテメェの部下になれってか?
ギバー
ううん、違う。
あなたには僕らの先導者になってほしいの
ギバーはそう言いながら、段々と俺に近づいてくる。
ギバー
僕はね、本当に普通の人間。
人類滅亡っていう夢は僕の寿命じゃ難しい…
そして俺との距離が零にも等しいぐらい近づいた瞬間、急にしゃがんだと思ったら俺の両頬を掴み無理やり目線を合わしてきた。
ギバー
だから不老である君が悲願達成して!
お願い!僕たちと一緒に来て!!
ギバー
あなたの力が必要なの…
これ以上無為に命が奪われる前に…
カゲチヨ
ざけんなっ!!
俺がそんな事やるわけねーだろ!!
ギバー
ううん、あなたはそんな人じゃない。
僕とあなたは似てるわ
ギバー
あなたもカレコレ屋で他人に与える側。
そして悪党だと判断した奴には裁きを下す
ギバー
僕も同じよ
ギバー
人間に困らされてる子たちを助けてる。
そして害悪である人間に裁きを与える
カゲチヨ
【シディside】
夜になった為力は出せず、サトウも助っ人として来てくれたが、敵が謎の力を使った事によって勝機が下がってしまった。
サトウ
シディ…に、逃げろ…
今はアイツに勝てねぇ…
サトウ
日が出れば…お前なら勝てる…
シディ
サトウ…
だが…お前を置いては…
アハト
しつこいなぁ。
めんどくさいから早くくたばってよ
少年は狂気に満ちた笑顔でこちらを攻撃しようと構える。
サトウ
逃げろっ!!シディ!!
シディ
っ!?
サトウ
カハッ…!!
サトウは俺を守る為に、ワザと敵に近づいて攻撃を受けた。
サトウ
( ワリィ…スズキ…
俺…最強になれな… )
シディ
サトウ!!



―to be continued―

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