第2話

⛩ 前 日 譚 / 2 - 2 .
89
2025/02/04 08:00 更新






あなた
…っよし、
 
見えない存在について考えても仕方ないので、

アコギをかき鳴らすことにした
あなた
降り注いだ冷たい雨 青い傷を溶かしてった
あなた
いつか見てた夕暮れ空の
すみっこで笑う誰かがいた





あなた
夕暮れの涙が出そうな赤 私の中の君を
溶かしてしまえ
あなた
……ぉえ、


弾き語りしやすい、Keenoさんのglowを歌ってたら、

視界に淡い光が映る


……✨️
……✨️


半透明の、和装の少年2人が、

ベッドの上で団子のように重なり、

目を輝かせてこちらを見つめていた
あなた
座敷、童子…?


その呟きに反応したのか、ベッドから降りた2人は、

私の座っているローテーブルの前まで、トテトテと歩いてくる

白髪の子は興味深そうにアコギを眺めていて、

ミルクティー髪の子は、ローテーブルに広げられているスコアを覗き込んでいる
あなた
……興味あるの?これ、
!?

ずっと黙っとくのも気まづいので、一旦コミュニケー
ションを試みてみる

いくら妖怪とは言えまだ少年なので、声を掛けられた
白髪の子は

ビクッと分かりやすく肩を揺らした
……これ、なに、?
あなた
……っぇ、
今度は私が肩を揺らす番だった
あなた
……喋れるんだ、君たち
……いちおう、?

そう言って、こてんっ、と首を傾げる白髪の少年

何歳くらいなんだろう、勝手に推定すると恐らく5、6歳
座敷わらしでも、僕らはお姉さん言う
5、6歳に相当するよ
あなた
……そう、

どうやらミルクティー髪の子は、白髪の子よりも
語彙力が豊富らしい
なぁなぁ、これなんていうんだ?
あなた
…あぁ、これはね。「アコースティックギター」って言うの
!…おれしってる!音が鳴るやつだろ?
あなた
そう。右利きの場合は、左手でこっちを
押えて、右手で弦を弾く


言葉と共に実際にコードを一つ鳴らすと、

白髪の子は分かりやすく目を輝かせた
あなた
……触ってみる?
……おれ、ギター弾けない
あなた
じゃあ、私が押えといてあげる。
君はこっちを弾いて?
…わかった、

適当にCコードを押えて、少年を手招きする

少年が弦を弾くと、綺麗で柔らかな音が辺りに染み渡った
…すげぇ、!
なぁ、おねーさんは何か弾けるの?
あなた
んー…まぁ、簡単なやつなら?
…聴きたい、✨️
あなた
…っふ。いいよ、笑
そのあまりにも真剣でキラキラとした眼差しに、

思わず笑みが漏れて了承する
あなた
じゃあ…床でもベッドでも、好きなとこに座ってていいよ
あなた
何弾いて欲しい?…ってか、曲は分かるのかな、
わかんねぇ!
だからおねーさんが好きなやつ!
あなた
君も、それでいい?
うん、大丈夫


再びベッドに腰掛けた2人の了承を得た私は、

ギターを抱え直して、また弾き語りを再開した





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