見えない存在について考えても仕方ないので、
アコギをかき鳴らすことにした
弾き語りしやすい、Keenoさんのglowを歌ってたら、
視界に淡い光が映る
半透明の、和装の少年2人が、
ベッドの上で団子のように重なり、
目を輝かせてこちらを見つめていた
その呟きに反応したのか、ベッドから降りた2人は、
私の座っているローテーブルの前まで、トテトテと歩いてくる
白髪の子は興味深そうにアコギを眺めていて、
ミルクティー髪の子は、ローテーブルに広げられているスコアを覗き込んでいる
ずっと黙っとくのも気まづいので、一旦コミュニケー
ションを試みてみる
いくら妖怪とは言えまだ少年なので、声を掛けられた
白髪の子は
ビクッと分かりやすく肩を揺らした
今度は私が肩を揺らす番だった
そう言って、こてんっ、と首を傾げる白髪の少年
何歳くらいなんだろう、勝手に推定すると恐らく5、6歳
どうやらミルクティー髪の子は、白髪の子よりも
語彙力が豊富らしい
言葉と共に実際にコードを一つ鳴らすと、
白髪の子は分かりやすく目を輝かせた
適当にCコードを押えて、少年を手招きする
少年が弦を弾くと、綺麗で柔らかな音が辺りに染み渡った
そのあまりにも真剣でキラキラとした眼差しに、
思わず笑みが漏れて了承する
再びベッドに腰掛けた2人の了承を得た私は、
ギターを抱え直して、また弾き語りを再開した












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。